内容説明
エリザベス女王そっくりの死体が発見された!現場に居合わせたメイドのわたしは、さらに驚愕の光景に出くわす。なんと王族の一人が、その死体が身につけていた装飾品を掠め取ったのだ。女王陛下の命を受け、密かに調査を始めたわたしは、被害者が女優で、何ものかの脅迫を受けていた事実を突き止める。だが、その矢先、館で第二の事件が…。とってもキュートな、女王陛下のメイド探偵ジェイン・ビーが事件の謎に挑む。
著者等紹介
ベニスン,C.C.[ベニスン,C.C.][Benison,C.C.]
本名、ダグラス・ホワイトウェイ。ウィニペグ生まれのカナダ人。カナダの歴史雑誌「ビーヴァー」の編集長を務めながら、執筆活動を続けている
宮脇裕子[ミヤワキユウコ]
上智大学外国語学部英語学科卒、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ごへいもち
22
ミステリーとしての評価は別として、それなりに楽しめた。次はウィンザーへ。でもこのシリーズは3巻で終わりらしいのが残念。表紙はあまり…と思ったが原書のほうがもっと嫌な感じで海外の日本の物の高評価の中に「かわいい」というのをよく見かけるのがわかったような2013/03/31
縁側
2
「貧乏お嬢さま」シリーズではヒトラーが騒がれ始めた頃で、小さなエリザベス王女はメアリー王妃御自慢の利発な孫娘として脇役登場。「(スパイ)マギー・ホープ」シリーズでは戦争真っただ中の英国、父王を支えながらもエリザベス王女も大奮闘。で、本作「メイド探偵ジェイン」シリーズでは、エリザベス女王様として君臨の1994年。チャールズとダイアナの仲は最悪だが、ゴシップネタを取り込みながらも、女王に対する尊厳は損なわれることなく物語は進む。前作よりも読みやすかった。妹マーガレット王女の出番が多くて楽しめた。2018/02/07
都布子
1
エリザベス女王陛下とメイドのジェインが活躍するシリーズ第2作。日本のやんごとなき方々を題材にはとてもこんなお話はできません・・・。それくらい、英国王室の皆様が人間臭いです。今回は女王の別荘で起こった連続殺人の謎、かの「王位を賭けた恋」ウィンザー公爵夫人のティアラが鍵を握っております。
Shoko
1
前作に引き続き読了。軽い気持ちで読めるミステリーなのは、前作と変わらずで、楽しめた。イギリスっぽいユーモア?にもちょっと慣れてきて、ジェインやデイヴィーにも愛着がわいてきた。それにしても、狩猟の場面とか読んで、英国王室って、本当にこんなにオープンな感じなのかしら??と興味深く思った。2013/09/02
康芳英
1
「マーゴ」「リリベット」と呼び合う姉妹のやり取りを始めとして前作では意図的に出されなかった女王陛下以外の王族の方々と女王陛下の掛け合いが微笑ましかった。しかしマーガレット王女はすでにお亡くなりになられていたのですね。主人公ジェインと父親のやり取りも面白かったけれど、その分女王陛下の出番が減って残念だった。2012/01/29