内容説明
女王陛下が使用人の死体を発見した!―メイドのわたしは事件の真相を密かに探るよう命じられ、被害者がつい先日も女王陛下の居室近くで目撃されていたという事実を知る。そんな畏れおおいところでいったい何をしていたのか?やがてこの壮麗なバッキンガム宮殿の中に隠れていた、複雑な人間関係が明らかになるが…小粋なメイド探偵ジェイン・ビーの活躍を描く、英国ファン御用達ミステリ。カナダ推理作家協会賞受賞作。
著者等紹介
ベニスン,C.C.[ベニスン,C.C.][Benison,C.C.]
英国王室フリークのカナダの作家。詳しい著者の経歴は秘密とされている。『バッキンガム宮殿の殺人』(1996)は、女王陛下のメイド探偵ジェインを主人公にしたシリーズの第1作で、カナダ推理作家協会賞最優秀新人賞に輝いた
宮脇裕子[ミヤワキユウコ]
上智大学外国語学部英語学科卒、翻訳家
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ペルー
11
これは面白かったな。若い女性が主人公の素人探偵で、そのせいか元気のある文章で読みやすかった。友人の死がきっかけで調べ始めるんだけど、へーと思うような展開で、犯人も意外な人でした。続きがあるようだけど、読んでみようかな?2015/08/27
縁側
5
斜め読み。舞台は1993年の英国のバッキンガム宮殿。女王が「災厄の年」と名付けた1992年の続きとあって、時々王室スキャンダルのネタもぶっこまれているのが、さすが英国王室。日本の皇室スキャンダルのネタなんて、小説でもぶっこめないわ。(現代でも、小室何某さん実家のスキャンダルはワイドショーでも絶対に取り上げられないしね)。新聞広告で宮殿のメイドになれるの?と思ったが、あとがきによれば本当になれるらしい。今はネットで応募可能とのこと。あとがきの方が興味深い。2018/02/04
アルクシ・ガイ
5
「皇居の殺人」は無理だろうな。外国のロイヤルはスキャンダルまみれなのだ。プリンセスが通学するために信号をいじくった、なんてネタで盛り上がれるのは、問題がない証拠かも。2016/12/15
Shoko
5
バッキンガム宮殿を舞台に使用人の殺害事件が起こった。メイドのジェイン・ビーは女王陛下に真相を探るように命じられ、密かに事件の謎を調べ始める・・・。気軽に読めるミステリー。バッキンガム宮殿の見取り図も巻頭に載っていて、「へぇ~」と思ったり。あとがきによると、実際に女王陛下は、この本のの中のように、倹約家で気さくな方らしい、とか色々分かって面白かった。「サンドリンガム館の死体」「ウィンザー城の秘密」と続くようなので、そちらも読んでみたい。2013/08/19
akiko
4
「エリザベス女王の事件簿」からこちらの本へ。先に読んだ方が面白かったかな。殺人事件の真相は全くわからなかった。それよりガムが気になって仕方なかった(笑)2023/09/05
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- 和書
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