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ハヤカワ・ミステリ文庫
酔いどれ故郷にかえる

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  • サイズ 文庫判/ページ数 362p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784151750526
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

酒のせいで親友を亡くし、アイルランドを離れていた私立探偵ジャックが帰郷した。着いた足で向かったパブで友人がパーティを開いてくれた。が、幸せ気分も束の間、そこで知り合った男から連続シプシー殺しの犯人をみつけてくれと頼まれる。警察はジプシー同士の抗争と見て動かない。酒に冒されたジャックの脳裡に愛する犯罪小説のフレーズがよぎり、調査を引き受けたものの…酒好き本好きのための、堕ちていく男の探偵譚。

著者等紹介

ブルーウン,ケン[ブルーウン,ケン][Bruen,Ken]
1951年アイルランドのゴールウェイ生まれ。アフリカ、日本、東南アジア、南アメリカでの英語教師の職を経て、1992年Funeralでミステリ作家としてデビュー。2001年に上梓した、元警官の本好き酔いどれ探偵ジャック・テイラーが活躍するシリーズ第1作『酔いどれに悪人なし』は、アメリカを始め世界各国で話題を集め、アメリカ私立探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞を受賞。さらにアメリカ探偵作家クラブ賞、マカヴィティ賞、バリー賞にノミネートされるなど、高い評価を受けた。現在はゴールウェイに在住

東野さやか[ヒガシノサヤカ]
上智大学外国語学部英語学科卒、英米文学翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

miri

66
ダメな主人公を据える小説はあまたありますが、今まで読んだ中で、本当に一番酷いwアル中にヤク中、犯罪歴のある元警察官、女にはだらしなく、情もない。と言うより、アルコールと薬で人間味が飛んでしまっているんですね。この本を読んで、ストーリーを成立させるには、正常に動く部分を少しは残しておかなければ活躍できないということを学びました(笑)殺人事件の犯人を探すのですが、四六時中飲んでたら、犯人を見つけるのは無理さ!さて、アイルランドを舞台にした小説は思いつく限り初めて。地名が新鮮でした。2020/12/30

けいちゃっぷ

9
シリーズは第一作から読みたいものだが、第二作とは気づかないで読んでしまった。 酔いどれが故郷へ帰ってきて、あれやこれや。 連続ジプシー殺しの犯人を見つけてくれと依頼した人が気前が良すぎて、てっきりこの人が犯人かと思ってしまった。 そのせいか酔いどれ探偵はお金の心配もなく、気ままに捜査らしきものをしている印象。 ラストはいきなりだが、読者はある程度分かっていたから衝撃はない。 主人公がのんべえながらも本好きというところは好印象だが、それだけ。 362ページ 2015/06/20

一柳すず子

2
最後の解決、荒っぽいなー。謎解きよりもジャック自身の物語が中心。酔っ払いだしヤク中だしだらしないけど不思議にユーモラスで憎めない。2017/02/11

DearestAnna0109

1
元警官のアル中でヤク中の私立探偵。よくある設定だと思うのですがイギリスというかアイルランドの作品では初めての遭遇でした。探偵としては無能のような気がしました。調査能力も推理力もないとしか思えませんがなんとも言えない魅力があって惹かれてしまいました。社会的にみれば本当に駄目な主人公ですが面白いのが、かなりの読書家で何かあると本に救いを求めて読書に耽る。要するに薬やアルコールで現実逃避は一時できても誤魔化しでしかないことを主人公自身ハッキリと自覚していて、本にこそ魂の救済があると信じているようです。 2019/09/23

nemuro

1
シリーズ第2弾。第1弾と同様、グイグイ引き込まれ、極端に遅読な私が、好天の日曜日、家に籠もって一気に読了。またも、「なぜ今まで、この作家を、そして本シリーズを読まなかったのか」と反省。「解説」の直井明氏は、「こんなぶつ切りの短い文章でよくもここまで鋭く表現できるものだとその迫力に驚く」とコメントしていますが、読む側にとっては、そこがまた心地よく、魅力でもあります。探偵物で、“酔いどれ”や“飲んだくれ”の主人公はさほど珍しくありませんが、なぜか本好きなところがミソです。2011/11/13

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