内容説明
ロンドンの安アパートは、女流画家のケイ、評論家のテッドとその愛人メリッサ、建築家のチャーリーに、作家志望のナオミなど一癖も二癖もある住人揃い。ある日、フランスへ行くとアパートを出たナオミの部屋からピストルが発見された。みんなが不安を煽られたその矢先、ナオミ自身が射殺体でみつかり、容疑者にされたアパートの住人たちはそれぞれ勝手に推理しだす…二転三転する真相から目が離せないユーモラスな本格。
著者等紹介
フェラーズ,エリザベス[フェラーズ,エリザベス][Ferrars,Elizabeth]
1907年ビルマのラングーン(現ミャンマー、ヤンゴン)生まれ。ロンドン大学でジャーナリズムを専攻し、いくつかの普通小説を発表したのち、40年に『その死者の名は』で、ミステリ作家としてデビュー。トビーとジョージが活躍する『猿来たりなば』(42)を始めとする一連のシリーズは、国内外で好評を博した。その著作は七十作を超え、英国推理作家協会(CWA)の創設メンバーであり、70年代後半にはCWAの会長も務めるなど、英国ミステリ界をリードした。95年没
長野きよみ[ナガノキヨミ]
日本大学芸術学部卒。英米文学翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。