内容説明
メトロポリタン美術館所蔵の古代エジプトの石棺から、女の死体が発見された。その身元は、南アフリカ出身のボーア人で美術館の元研修生。死因は毒殺。さらに彼女は殺される半年ほど前にレイプの被害に遭っていたこと、故国に帰ろうとしていたことが判明する。そんな彼女に一体何が?美術館では様々な用途に「毒薬」を使用していることを掴んだアレックスだが…知られざる美術館の裏側を舞台に、女検事補が謎に挑む。
著者等紹介
フェアスタイン,リンダ[フェアスタイン,リンダ][Fairstein,Linda]
マンハッタンの地方検察庁に勤務し、性犯罪訴追課を30年近く指揮してきた辣腕の法律家である。1996年に地方検事補アレックスが活躍するシリーズ第一作『誤殺』で小説家としてデビューし、パトリシア・コーンウェル、ジョン・サンドフォードらに絶讃された。その後、第四作『妄執』ではネロ・ウルフ賞を受賞した。夫とともにマンハッタン在住
平井イサク[ヒライイサク]
1929生、英米文学翻訳家
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感想・レビュー
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けいちか
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シリーズ第五作。2008/06/13
ヒサヒサ
0
シリーズ第5作。作者が実際の法律家なので、題材はどこにでもあるようです。益々冴えわたる活躍ぶり。2010/11/12
yos
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なんだか、ややこしい話。メトロポリタン美術館と自然史博物館という似て非なる二つの舞台を、行ったり来たりして話が進んでいくのが、ややこしさの主な原因かもしれない。翻訳がスムーズにないのも、ややこしさに拍車をかけているような気がする。アレックスは、バリバリに仕事をこなす割にはお姫様な女性。 非現実的ながらも、なかなかロマンチックな設定なのである。こういう身分になりたいとはちっとも思わないが、こういう身分でいることは決して不愉快ではないだろう。2005/10/21