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ハヤカワ・ミステリ文庫
夜の片隅で

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  • サイズ 文庫判/ページ数 447p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784151731518
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

エイズ患者のルポでピューリッツァー賞を獲った新聞記者ジャスティスは、記事が捏造と発覚し職を追われた。失意の日々を送る彼のもとに元上司が現われ、資産家の息子が殺された事件を取材しろという。記者の火は消えてないんだろ、と。自らの再生をかけて調査に打ちこむジャスティスは、差別や偏見、家族の悲劇に彩られたハリウッドの闇に踏み込んでいく。アメリカ探偵作家クラブ賞受賞の情感溢れるハードボイルドの傑作。

著者等紹介

ウィルスン,ジョン・モーガン[ウィルスン,ジョンモーガン][Wilson,John Morgan]
1945年生まれ。サンディエゴ大学卒。フリーランス・ライターとして多くの記事を手がけ、テレビ番組制作にも携わる。元新聞記者ベンジャミン・ジャスティスが活躍するシリーズ第1作の『夜の片隅で』で、ミステリ作家としてデビュー。1997年、アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀新人賞を受賞した。カリフォルニア州、ウエスト・ハリウッド在住

岩瀬孝雄[イワセタカオ]
1938年生、東京教育大学文学部英文科卒、元リーダーズ・ダイジェスト副編集長、英米文学翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hit4papa

29
ゲイのジャーナリストが、ゲイバー近辺で発生した殺人事件の真相を追うハードボイルド作品です。ピュリッツアー賞を受賞した記事が捏造であったことから名声を失った主人公は、旧知の編集者から殺人事件の取材を依頼されます。この依頼を受けるまでのくだりが、長ったらしくてよろしくありません。事件の顛末は予想通りで残念な限りなのですが、ゲイのナイーブな世界がねっとりと描かれているのが本作品の特徴でしょうか。男性同志の精神的なつながりは視点として面白いですね、ただ、性描写が極めてハード。このあたりはどんびき。【MWA賞】2018/01/13

Alice@JazzCafé

4
ロサンゼルスを舞台としたゲイ・ハードボイルド小説。プロットも面白かったが、個性的な登場人物と人間関係、繊細な心情、街の描写なども印象的に描かれていた。自分の中でのハードボイルドのイメージと言えば、男同士のあつい友情や美人ヒロインの登場、カッコいいアクションなどを思い浮かべてしまうが、今回は男(ゲイ)と女(ストレート)の友情(あるいは永遠の片思い?)、ヒロイン役にはハンサムな青年、それに加えて、刹那的関係であるセフレ?との官能的なベッドシーンと勿論アクションもあり、抜かりなく期待を満たしてくれた。2011/09/04

花瓶

2
ゲイミステリ。最後の一文がロマンチックでしびれた。ハードボイルド/ミステリとしてはオーソドックスというか、予想がつく感じ。2021/11/02

まんまるプーさん

2
今まで読んだゲイ・ハードボイルドの中で一番よかった。ハードボイルドとしても王道中の王道。犯人の目星は付きやすかったけどハードボイルドならゆるせる。ゲイ・ミステリーにありがちな恋人が死んで落ちぶれているパターン。今回はエイズが死因……今では発病を遅らせる事が出来るそうだけど、一昔前はエイズ=不治の病=ゲイの病という風評被害が蔓延していた頃に書かれた作品。モーリスとフレットという主人公の家主の老ゲイ・カップルが微笑ましい。作者の思考かゲイを隠している人物に厳しかったりするところは気になった。続編も読みたい。2018/06/21

ash

2
リバ(攻も受もできる)のゲイが主人公の探偵小説。BL小説は愛や性が主ですが、この小説はあくまでベースはゲイ殺人事件を追うゲイの元新聞記者の話。でも読みやすくて、少しは性描写もあります。ゲイ文学らしく、ゲイのエイズ蔓延・ゲイであることの苦悩・ゲイ差別のこと…など現実に問題になってる事がちゃんと書かれてます。私は面白く感じました。2010/04/16

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