内容説明
チベット北部から新彊ウイグル自治区に入った単たちを待っていたのは、新たな殺人事件だった。劉の教え子である孤児の少年たちが次々と殺されていったのだ。子供を食う鬼神の仕業との説が囁かれる中、単たちは広大な砂漠と山脈を行き来し、現地の検察官らと対立しつつ調査を進める。やがて、チベット社会を根底から覆す恐るべき陰謀が浮かび上がる…シルクロードに展開する複雑な謎と崇高な人間ドラマを描く傑作巨篇。
著者等紹介
パティスン,エリオット[パティスン,エリオット][Pattison,Eliot]
弁護士として投資など国際的なビジネスの場で活躍してきた。ビジネス関連、法律関連の記事を発表し、著作のひとつが「ニューヨーク・タイムズ」により、1996年のもっともすぐれた経営書に選ばれている。『頭蓋骨のマントラ』(1999)は、アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀新人賞を受賞し、英国推理作家協会賞の候補にもなった
三川基好[ミカワキヨシ]
1950年生、早稲田大学大学院修士課程修了、早稲田大学文学部教授、英米文学翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とらやん
0
「頭蓋骨のマントラ」の続編。 タクラマカン砂漠の大砂嵐。 狙われる子供達。 カザフ人の深い悲しみと、辺境の気高い魂。 そしてラマ僧の静かな微笑み。 前作同様、心が震える物語。2017/05/12
石野猿緒
0
その文化を育んできた民族の抹殺が現に進行してしまったことが分かり、読んでいるとつらくなります。このシリーズは、第1作と3作を5,6年前に読んでいて、なぜか読み逃していたのをようやく読みました。邦題は今一つ内容からずれています。1作目の「頭蓋骨のマントラ」から順番に読んだほうがより良いのではないかと思います。2015/09/05
慧
0
★2002/03/30