内容説明
マイロンの前に現われた元恋人のエミリーは、病気の息子を助けてほしいと懇願した。遺伝性の貧血症を患う息子には骨髄移植が必要なのだが、手術を前に骨髄提供者が謎の失踪を遂げたという。突然の依頼に戸惑うマイロンに、さらに彼女は衝撃の告白する。「子どもの父親はあなたなの」―死の淵に立たされた我が子を救うべく、消えたドナーを追うマイロンは、やがて哀しき真実にたどりつく…感動のシリーズ最高傑作。
著者等紹介
中津悠[ナカツユウ]
1950年生、東洋大学文学部中退、英米文学翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タツ フカガワ
36
スポーツ・エージェントのマイロンの前に元恋人エミリーが現れ、13歳の息子ジェレミーが骨髄移植でしか救えない難病になり、運よくドナーが見つかったものの、その人が行方不明になったので探してほしいと懇願する。困惑するマイロンにエミリーは、その子の父親はあなたなのと言う。消えたドナー探しは過去の誘拐事件へと繋がり、まもなくジェレミーがさらわれる。“父性”をテーマに進む物語、とくに二転三転する終盤の展開には興奮しました。マイロンの軽妙なキャラクターもいいけど、相棒ウィンが好感。2022/06/23
Alice@JazzCafé
3
マイロン・ボリター・シリーズ第7弾。少年の命を救うためなら何をしてもいいのかという倫理の問題は置いておくとして、ミステリー、サスペンス、アクション、ヒューマンドラマと、色々な側面から楽しめました。特に今回は、年老いた父、生物学上の父と育ての父、など“父と息子”の愛と絆のドラマにジンときました。また、女装工作員ゾラは新レギュラーでしょうか。彼(彼女)の今後の活躍も楽しみにしたいところですが、残念ながら、シリーズ続編は翻訳されていません。ハーラン・コーベンはすごく面白いのに、何故売れてないの?マーケティング?2012/11/23
くりり
2
★★★★★マイロン・シリーズ 元FBIのスポーツエージェント面白いのに市場評価はいまいち
ハルト
2
再読。シリーズ第7作目。「種をまく」が、すべてのはじまりで終わりだった。解説にあったとおり、ウィンが主役の作品をぜひとも読んでみたい。けどその前に、最新刊を邦訳してください…!2009/05/03
よだみな
1
こじつけたような設定だなあと思いつつも、リーダビリティの高さにあっという間に読んでしまった。 今からでも遅くないから、2006年『Promise Me』、2009年『Long Lost』、2011年『Live Wire』、2016年『Home』出しておくれ。最後に、故 北上次郎さんの解説に泣けた。『WIN』読んでいたといいな2023/02/11
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