ハヤカワ・ミステリ文庫
異形の花嫁

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  • サイズ 文庫判/ページ数 387p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784151708084
  • NDC分類 953
  • Cコード C0197

内容説明

男の身体に女の心―トランスセクシャルのボーは殴られても蹴られても幸せ。それが愛する男ジョニーから受ける仕打ちだから。そのボーの周囲で娼婦殺害事件が発生。舌を切り取り、内臓を抉るという残忍な殺しだった。やがて犯行現場に「BO」と名指ししたダイイング・メッセージが残っていたことが判明し、ボーは警察に追われるが…。グロテスクで美しい恋愛模様と狂気の連続殺人が悪魔的調和をみせる蠱惑的ミステリ。

著者等紹介

オベール,ブリジット[オベール,ブリジット][Aubert,Brigitte]
1956年、南仏カンヌ生まれ。1992年に『マーチ博士の四人の息子』で作家デビュー。同書はフランスや日本で高い評価を得ている。本格ミステリ、ホラー、ハードボイルドなど多彩なジャンルの作品を執筆し、人気作家として健筆をふるっている

藤本優子[フジモトユウコ]
1964年東京生まれ。1987年パリ国立高等音楽院ピアノ科卒、翻訳家・通訳
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こぽぞう☆

20
女の心を持つ男であるボーの一人称で物語は進む。犯人は誰?のドキドキよりも、ボーの破滅的な恋に心惹かれる。2016/06/18

skellig@topsy-turvy

14
トランスセクシャルの主人公ボー(ボードワン)が娼婦連続殺人事件に巻き込まれていく。ミステリとしては少し冗長な印象で、展開も意表をつかない。主人公は熱烈片思い中だけど、それにしても人物的に少し曖昧かな…。娼婦やゲイ、人体装飾マニアの女の子など周りの人物が楽しい。2013/06/23

歩月るな

6
犯人捜しの物語とは曰く言い難い雰囲気がある。ネットカフェなども存在しており先進的なようでも、まだ前世紀末の世界観である、と言える。一人称視点でのいわゆるハードボイルド的な作風でもあるので、逆に犯人の物語を想起しにくくなっている。常に追いかけられているかのような感覚は見事でもあり、様々な人間関係を読むだけでも面白さはあるが、同時に目くらましとしても優秀。未知なる情報が多すぎて脳みそがオーバーヒートしそうになるよう。ここで先程の「犯人の物語」としての表現技法が、より直接的になるのが次の『死の仕立て屋』である。2019/10/14

kero55

2
ヒロインが、トランスジェンダーのお姉さま、しかもモラハラDV男が好きというダメンズウォーカー設定。そして残虐殺人事件が~というところで、もう目が話せなくなりました。 ミステリとしても色々どんでん返しがあり、えっ?て思ってしまった。 この作者さん、かなり癖になりそうな感じです。

負け猫

2
悪くはないんだけど、いまいち。あえて読まなくてもいいかも。恋愛、ミステリー、どちらにおいても中途半端な感じで、あまり引き込まれず。2013/02/21

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