感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
goro@the_booby
31
テロ事件に遭い恋人も失い全身麻痺となったエリーズ。耳と唯一動かせるのは人差指だけ。そんな彼女がある日少女に囁かれた話から巻き込まれるのは子供を狙った連続殺人。彼女の一人称で進行する物語は読み手も同じように引き込まれますわ。誰がそんな事をするの!と彼女に襲い掛かる魔の手。彼女の心の声が聴こえる。一気読みでした。小説だからこそ描ける物語。2016/01/02
こぽぞう☆
25
なかなか上質なミステリー。安楽椅子探偵?も極まる全身麻痺、目も見えない口もきけない女性の一人称で話は進む。2016/05/16
ボーダレス
18
”森の死神“と言われる犯人による猟奇的殺人事件に謎の少女を通し関わることになった植物状態の女性の推理探偵もの。視る、話すことが出来ない、指一本でのコミュニケーション手段しか持ち得ない”ナイナイづくし“のヒロインだが困難を乗り越え、ユーモアを交えながら推理するさまに好感が持て一喜一憂しながら、グイグイと読ませる魅力があった。ラストへと繋がる伏線回収に多少の強引さは否めないが1997年度フランス推理小説大賞に輝いたという実績が示す通りの秀逸ミステリー作品でした。2018/07/24
kenpah
13
テロによって身体が不自由になってしまった女性。彼女は耳だけが聞こえるが、目も見えず、しゃべれず、勿論身体も動かせない。そんな彼女の周りで発生する「森の死神」と呼ばれる殺人鬼による子供の惨殺殺人事件。大満足。8.5点2019/06/20
mejiro
12
語り手は目が見えず口がきけない全身麻痺の女性。この主人公がタフで感情豊かでユーモアに溢れてて、とても魅力的。語り手になりきり、思いがけない細部まで描く技と想像力、サスペンスに引き込まれた。2018/09/27
-
- 和書
- 私は売られてきた