内容説明
見知らぬ山中の洞窟と、そこに通じる崖道―差出人不明で届いた写真の光景を見ているうち、わたしは既視感にとらわれた。この感覚は20年近く前に参加した催眠実験と関係が?数日後、写真を見たわたしは催眠状態に陥ってしまう。そして無意識にマルタ十字と50、96、12という謎の数字を書いていた。やがてまたもや何者かから洞窟の写真が…ミステリ界に旋風を巻き起こした『死の蔵書』の作家が放つ話題のサスペンス小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あおさわ
9
最後まで読めば伏線が緻密に張られた良質のサスペンスになっているのが分かりますが その謎の解明に届くまでが淡々としてて、描写に無駄が多いように見えてしまいました。本当は必要なんだけど少ししんどい。謎の場所にたどり着くまでに女性と会ったり、キャンプ地にたどりついたりと本人も自分の行動が把握しきれてないので行動の意味が図りかねて; 主人公が監視されているのも分かってくるのですが主人公一人称で書かれているので「ねじの回転」のような オチが来るんではないかとハラハラ。全体的に「悪くない」サスペンスでした。 2020/01/31
Richard Thornburg
7
感想:★★★★★ ずるずると引き込まれて一気読みしました。 ジョン・ダニングさんのジェーンウェイシリーズはすべて読みましたが、あのシリーズとはまったく違う面白さです!!! 『金塊伝説』で冒険モノとくればまさに王道なのですが、本作はそこへ『催眠術』というキーワードが絡んできて、終始どこか靄に包まれたような見通しのきかない感じが歯痒くて、面白いアプローチだと思いました。 主人公も軍隊経験アリとか冒険野郎ではなく、ただのサラリーマンってところがミソかな? 地味ながらも面白い一冊でした。2015/02/13
つちのこ
5
ダニングについては、警官あがりの古本店主が活躍する『死の蔵書』『幻の特装本』と読んできて、好きな作家のひとりであっただけに期待して読み出したがいまひとつ盛り上がらない。 『死の蔵書』の18年前に書かれた作者初めてのミステリとあってストーリー、プロットの完成度が低いように感じる。(『死の蔵書』『幻の特装本』が良すぎただけに…)妻のヴィヴアンは結局どうなったのか?また、タイトルの封印された数字の意味も最後まで良く分からなかったのも残念。やっぱり、ダニングはジョーンウェイの古本シリーズに期待したい。1999/04/21
kemonoda
4
「死の蔵書」のジョン・ダニングと思って買ったけど、ずいぶんテイストの違う作品。あとがきを読むと小説としての第一作とのこと。よくもわるくも、なにがなんだかよくわからない冒険物語。でした。テイストは違えどもダニングはダニングだなということはあり、この混沌とした物語運びが(よくもわるくも)魅力です。2014/10/09
にゃー
3
とってもアメリカっぽい話⋯バランスが悪くて最後になあんだってなるところとか、、2024/02/18
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