内容説明
昭和初期。風変わりな住人ばかりが集う東京・本郷の下宿屋「平和館」で、理化学研究所の若き原子物理学者・友田晋一郎はしょげていた。またしても論文が海外のライバルに先を越されたのだ。そんな折、見合い相手を訪ねて平和館に現れた海軍中尉・狩野は、理研の研究で未曾有の新型爆弾を作れることに気づき…実在の科学者をモデルに、夢と現実の間でゆれる若者たちの青春を闊達に描く傑作群像コメディ。読売文学賞受賞。
著者等紹介
マキノノゾミ[マキノノゾミ]
劇作家・演出家。劇団M.O.P.主宰。1959年、静岡県生まれ。同志社大学文学部卒業後の84年、劇団M.O.P.を旗揚げ。『青猫物語』『KANOKO』などで人気を博す。自劇団以外の舞台も数多く手がけ、94年、与謝野晶子の青春時代を描いた『MOTHER』(芸術選奨文部大臣新人賞、京都市芸術新人賞)で一躍脚光を浴びる。人間のブライト・サイドに焦点をあてた作劇で多くのファンを獲得し、とりわけ近代日本の文化人をモチーフにした良質な喜劇に定評がある。寺田寅彦一家をモデルにした97年の『フユヒコ』で読売演劇大賞、同年の『東京原子核クラブ』で読売文学賞をそれぞれ受賞。他にも00年『高き彼物』で鶴屋南北戯曲賞、01年『黒いハンカチーフ』『赤シャツ』で紀伊國屋演劇賞個人賞など、受賞歴多数。演出家としても知られ、00年の『怒涛』(森本薫作)では読売演劇大賞を受賞した。02年のNHK連続テレビ小説『まんてん』の脚本を手がけるなど、テレビドラマの脚本家としても活躍。日本劇作家協会常務理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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