内容説明
老親との家族旅行先でくつろいでいると、見知らぬ客が次々と現われ、戸惑う家族をよそに酒盛りを始めた。やがて彼らは太平洋戦争末期、若き父と軍需工場で生死をともにした仲間だったことが明らかに。いま初めて知る、“必死の時”を生き抜いてきた父と家族の想いを描く「光る時間」。時代に翻弄された男と家族が辿った歳月を描く「月夜の道化師」。多彩に活躍する劇作家が家族への万感の想いを込めて紡ぐ心揺さぶる二篇。
著者等紹介
渡辺えり子[ワタナベエリコ]
劇作家・演出家・女優。舞台芸術学院、青俳演出部を経て、1978年に「劇団3○○(さんじゅうまる)」を結成。1998年の解散まで、主宰・劇作家・演出家・女優の4役をつとめる。「ゲゲゲのげ―逢魔が時に揺れるブランコ」(1983)にて岸田戯曲賞、「瞼の女―まだ見ぬ海からの手紙」(1987)の作・演出にて紀伊國屋演劇賞個人賞を受賞。舞台にとどまらず、映画やテレビでも個性を発揮。1983年NHK「おしん」で国民的人気を獲得。1996年映画「Shall We ダンス?」で日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞。2001年、演劇の枠にとらわれない自由な表現を求めて「劇団宇宙堂」を旗揚げ。2007年「オフィス団3○○」に改名。現実と幻想の入り乱れるノスタルジックな世界を描いた独特な作風で多くのファンを魅了している。2004年に中村勘三郎の勘九郎として最後の歌舞伎「今昔桃太郎」の作・演出を、2007年には「新版 舌切雀」の作・演出を手掛け大きな話題となった。最近の出演作にテレビ「こんにちは、母さん」、映画「明日の記憶」「ラフ」、舞台「ミザリー」などがある。2007年9月に「渡辺えり子」より「渡辺えり」に改名(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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