内容説明
人気コメディアンだったウィリーも今はわびしい一人暮らし。甥でマネージャーのベンが珍しくつかんできた仕事は、往年の名コンビぶりを見せる回顧番組で、あの憎たらしい相方アルとの共演が必須条件。ベンの必死の説得で渋々稽古に入るが、目は合わせない、言葉じりをとらえ対立する、二人の意地の張り合いはエスカレートし遂に決裂へ…人生の黄昏時を迎えた男たちの姿を、最高のユーモアと哀感をこめて描く傑作戯曲。
著者等紹介
サイモン,ニール[サイモン,ニール][Simon,Neil]
1927年、ニューヨーク州ブロンクス生まれ。ニューヨーク大学、デンヴァー大学で学び、アメリカ陸軍に入隊、キャンプ内の新聞で執筆を始める。除隊後、兄ダニーとラジオやテレビにコメディを書き始める。やがて活動の場を舞台に移し、61年の「カム・ブロー・ユア・ホーン」でブロードウェイにデビュー。1966年~67年には、「おかしな二人」を含む四本が同時にブロードウェイで上演されるほどの人気を呼ぶ。73年の最愛の妻の死からしばらく公私ともに低迷の時期を経たのち、自伝的な「思い出のブライトン・ビーチ」(1983)「ビロクシー・ブルース」(1985)「ブロードウェイ・バウンド」(1986)で“ブロードウェイの喜劇王”として不動の地位を築き、91年には「ヨンカーズ物語」でピュリッツァー賞を受賞。また「おかしな二人」「ビロクシー・ブルース」「ヨンカーズ物語」で三度トニー賞を受賞。「おかしな二人」「裸足で散歩」「グッバイガール」など映画脚本も多い
酒井洋子[サカイヨウコ]
英米文学翻訳家・演出家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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