ハヤカワepi文庫<br> 半生の絆

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ハヤカワepi文庫
半生の絆

  • 張 愛玲【著】/濱田 麻矢【訳】
  • 価格 ¥1,892(本体¥1,720)
  • 早川書房(2025/03発売)
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  • サイズ 文庫判/ページ数 640p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784151201158
  • NDC分類 923.7
  • Cコード C0197

出版社内容情報

中国で魯迅と並んで評価される、伝説の作家の代表作を新訳・文庫で刊行。一生ぶん続くことは叶わなかった、男女の恋の運命をめぐる傑作

内容説明

1930年代初め。南京の保守的な家から飛び出し、上海で働いていた世鈞は、同じ工場に勤める曼〓と恋に落ちた。しかし、互いの家族による期待と圧力、友情と嫉妬が絡み合う人間関係、さらには残酷な裏切りによって、二人は引き裂かれてしまう。別々の人生を歩んだ二人は戦後まもなく再会するが、それは過去には戻れないと思い知るためだった…。二十世紀中国きっての恋愛小説の名手、張愛玲による、珠玉の長篇を新訳で刊行。

著者等紹介

濱田麻矢[ハマダマヤ]
神戸大学大学院人文学研究科教授、翻訳家

張愛玲[チョウアイレイ]
1920年に上海の名家に生まれ、西洋と中国の文化が交錯する環境で育った。彼女の作品は、伝統と近代の狭間に生きる人々の心理を巧みに表現している。1940年代に発表した短篇小説「傾城之恋」や「金鎖記」は、戦時下の中国における愛の儚さと社会の不条理を見事に描き、高い評価を受ける。1950年代に香港、そしてアメリカへと移住した後も執筆を続け、英語と中国語の両方で作品を発表。2007年にはアン・リー監督による映画『ラスト、コーション』の原作「色、戒」が彼女の作品であったことで、再び注目を集めた。1995年にロサンゼルスで死去。その詩的な文体と鋭い人間洞察で今もなお多くの読者を魅了し続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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Shun

33
「半生縁」の文庫化。上海・南京を舞台に運命に翻弄される男女の永遠の愛を描く。悲劇に打ちのめされるも一生に一度の恋愛に身を投じる恋人たちに涙する。大戦前、近代化が進む中国での一般的な家庭の暮らしや風習が伝わる描写、そして友情や嫉妬などが入り混じった複雑な心境の描き方に説得力がある。特に身内の酷い行為によって翻弄されるヒロインが孤独の中で自分と向き合う場面。理不尽な社会と親族が壁となって一人の女性が自由や幸せを得るにはかくも過酷な時代。「愛とは、その値打ちを問うものではない」と説く張愛玲による至上の恋愛小説。2025/04/15

tsu55

17
舞台は1930~40年代の上海・南京 。 互いに惹かれ合いながらも、すれ違い、行き違い、結ばれない若い男女。そのもどかしさ に苛立ちながらも、先が読みたくて、引き込まれてしまった。 旧弊な習わしがまだ残っている時代。一見おとなしそうな曼楨 だけれど、周囲の圧力に屈せず、凛として意志を貫く姿は美しい。こんな女性が目の前にいたら、ちょっと好きになってしまうかもしれない。2025/05/09

さとうしん

10
張愛玲作品は今まで翻訳で短編集を読んだことがあるだけだが、短編とはまったく味わいが違う。長編の方が面白い。中盤から「どうしてこうなってしまうのか」と主人公カップルのすれちがいぶりにやきもきしながら読んだ。時期的には満州事変から日中戦争にかかるが、そんなものなど存在しないかのように話が進んでいくなと思ったら後半で少し関係してくる。2025/04/01

かしこ

6
同じ職場の真面目な男女がお互いに好意を持つ。2人ともひたすらに真面目で不器用なのに家族は複雑。家族を支えなくてはならない。男の方には父の妾とか未亡人の義理姉とか。女の方は身を売って家族を養ってくれた姉や、好色なその夫、幼い弟たち。早く結婚しないと上手くいかなくなるよーーと思っていたが、思った通り、周囲の状況はどんどん悪くなって結婚できなくなる。 昔の恋愛は、自分だけですることができなくて家族ぐるみ。2025/05/15

寄り道

3
結ばれない運命の人とはどうやってもすれ違い、結局は結ばれないのだと思わされた。家族の絆とか、最後に助けてくれるのは家族だけなどと言うが、家族は憎しみや苦しみに通づるものでもあると思った。曼楨の姉は自分を犠牲にして早くから働き、妹弟を学校にやったが、結局妹曼楨を妬み、彼女に対して母親も巻き込んで犯罪とも言える行為に及ぶ。それに対して曼楨は訴えたりする事なく半ば泣き寝入りして苦しみ続けるだけだ。家族だからこそ罪の意識もなくひどい行為が出来た姉。家族だからこそ訴えることをしなかった曼楨が切ない。2025/06/23

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