内容説明
フレッド・フィッチは詐欺師に騙されてばかりいる不運な男。そんな彼に、顔も知らない叔父の遺産がころがり込んできた。だが叔父は詐欺の名人で、誰かに殺されたことがわかった。やがて怪しげな人々が現われ、彼は命まで狙われるはめに、このとんでもない事態をいったいどうるのか。アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞を受賞した酒落た笑いのミステリ・
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kokada_jnet
31
究極の小心者の主人公が「このままでは駄目だ。変身しないと」と、身の回りに起きる、意外で犯罪的な出来事と、気丈に戦っていくというユーモア・ミステリー。この人は「結末を考えずに長編を書く」そうだが。その作風が悪いほうに、はたらいていて。中盤までの展開はワクワクするのだが。「結末のオチ」も「犯人たちのたくらみ」もまったく意味不明で、腹立たしいだけ。2021/05/15
lonesome
28
ユーモアミステリかくあるべし。面白かった。ありとあらゆる詐欺師にカモにされてきたフレッド・フィッチ。しかし今回命を狙われるにいたって、もう騙されまいと人を疑うことを覚えてからのハチャメチャっぷりのギャップが楽しかった。あと、ガーティとカレン、二人の女の人が魅力的に描かれていて、ウェストレイクらしいと思う。1967年の作品だけれど、自転車の性能以外は現代に置き換えても全く違和感がないところがさすがだなあ。2014/10/10
ごへいもち
18
イベントのために。面白く読みました2017/07/07
のんき
5
再読。といっても「面白かった」という印象しか残っていなかったので初読に近い感じで読めました。忘却力があるとこういうとき嬉しいものです(笑) でも多分覚えていても楽しく読めたと思う。ふふふ、と笑いながら読める楽しいミステリでした。2010/04/16
nemuo
1
原題「God Save The Mark」。邦題がこれだとちょっとニュアンス変わってしまう気も。会ったこともない叔父から莫大な財産を相続した男の騒動。主人公があまりにもお人好しで騙されやすいので結構イライラする。もちろんそれで成り立つ話だし、終盤の解決につながっていくのだけど。さすがウェストレイクだけあって軽妙な語り口とうまい展開で読者を飽きさせない。”古き良きアメリカ”がたまに読みたくなったらウェストレイクはいいね。2023/07/19
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