ハヤカワ文庫<br> 古代都市ローマの殺人

ハヤカワ文庫
古代都市ローマの殺人

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  • サイズ 文庫判/ページ数 329p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784151000782
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

時は紀元前70年。ローマ警備隊を率いる若き貴族デキウスは、元剣闘士が殺された事件を捜査中、新たな任務を命ぜられた。今度はギリシャ人輸入商が殺され、犯人を至急逮捕せよというのだ。だが、二つの事件につながりを見出した矢先、元老院から謎の圧力が…ローマ時代のホームズが推理を武器に巨大な陰謀に挑む、謎あり恋あり活劇ありの冒険歴史ミステリ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

榊原 香織

76
古代ローマ案内、として読むのがいいかもしれない。 紀元前70年(共和制末期)、町で3人が次々殺される。 警備隊長の若き貴族が犯人逮捕に乗り出す。 初めて検死らしきものをする医者が凄まじい。 武器オタク。 若きカエサルやら、キケロが登場するのがうれしい。 どちらも好き。特にキケロ。 1990年発表2021/09/07

鐵太郎

6
舞台は紀元前70年のローマです。ローマ時代というと、「密偵ファルコ」を思い出しますが、あちらは紀元後70年あたりで、この時代より140年ほどあと。主人公は、私ことデキウス・カエキリウス・メテッルス。この物語は、「私」が70歳になってから、半世紀前の共和制ローマを振り返り、のちに世界を揺るがす人物たちと交わりつつ身の回りに起こった事件に取り組んだ若い日の冒険をつづる形式で書かれたもの。風呂敷を広げに広げましたが、最後のたたみ方が見事。楽しい歴史絵巻でしたよ、これ。2009/05/05

魔琴

5
古代ローマ史が昔から好きだったので、古本屋で目にしたら、速攻で購入していました。舞台はカエサルがまだ無名だった頃の紀元前70年。とある外国人の商人殺害事件に纏わる、元老院の大物達が絡む巨大な陰謀を単独で暴いていく若い貴族の戦いが描かれます。政治の内情や人々の生活風景などが主人公の目を通して丁寧に描かれていて、物語をよりリアルに感じられる一助になっているのも良かったです。事件は陰謀の根幹にまで踏み込みながら、暴き出すには及ばないのですが、ラストシーンは胸が熱くなりそうな形で終われて、読後感も良かったです。2013/08/16

総代

3
カエサル台頭直前のローマを舞台に、ひとりのもと剣闘士の殺人事件が、ポンペイウス(全盛期の!)とクラッススのライバル追い落としの陰謀につながる。手に汗握る展開だが、パズラーみたいなものでなく時代背景との絡みで楽しむつくり。古代ローマ好き以外では、ちょっと厳しいか。割と良質な歴史小説です。2012/02/21

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