ハヤカワ文庫<br> 嘘じゃないんだ!

ハヤカワ文庫
嘘じゃないんだ!

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  • サイズ 文庫判/ページ数 460p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784151000355
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Panzer Leader

60
「ドナルド・E・ウェストレイク誕生日読書会’19&第137回海外作品読書会」スクープを取るためならどんなでっち上げをも厭わないゴシップ新聞社を舞台にしたコメディなれど、笑いを通り過ぎてうすら寒くなるほどのアコギさにちょっと閉口。ドードマンダーほどには抱腹絶倒的な爽快感を抱けず、心から応援できるキャラも登場しないのがちょっと残念な点。ブラック・ユーモア度がえらく高し。でも「タイトルに騙されないでね。ここだけの話だけど、ほんとはぜんぶ嘘八百なの。」は秀逸な帯書き。解説の宮部みゆきさんがファンだとは知らなかった2019/07/16

oldman獺祭魚翁

26
イベント <ドナルド・E・ウェストレイク誕生日読書会16> 積読本読了。スターくやタッカー・コウ名義ではなくウェストレイクらしいちょっと捻った会話と軽いユーモアが混じったYellow Journalism(本邦の赤新聞…赤旗の事じゃありませんぜ)を舞台にした佳作。可笑しいのは著者自身が前書きで「こんな新聞(週刊誌)は何処にもない…在ればそのスタッフや所有主は…常識的な人間性の断片に考慮を払う気はさらさらない」云々と書き記している処。ウェストレイク先生、生前はこういう輩に結構悩まされたのでしょうか? 2016/07/12

Ribes triste

17
アメリカ国内で毎週500万部を売上るゴシップ誌<ウィークリー・ギャラクシー>に就職したサラ。芸能人のスキャンダルやインチキ健康法など嘘で塗り固めた記事の取材方法は、常軌を逸していて奇想天外。はたして、サラが見つけた男の死体は一体どこへいったのか…。古さを全く感じさせない、現代にも通じるシニカルな面白さ。最後まで夢中で読みました。2019/12/01

bapaksejahtera

9
同著者の「ホット・ロック」を読んで、膝代わりに良い色物と考え、同じ流れでこの本をとったが、むしろリチャード・スターク名悪党パーカー物にすべきだったと後悔した。「下女が読む色刷り新聞」と軽蔑される週刊ゴシップ新聞の巻き起こす騒動をコミカルに描く。記事表題やそれを扱う新聞社の愚劣さは、アメリカのある時代のジャーナリズムを戯画化したものと理解するし、架空記事のアイデアには秀逸なものがあるが、小説でメインに追い求める肝心の記事ネタ(テレビスターの結婚等)そのものが陳腐。こうした内容の小説としては私には長すぎる。2021/06/23

澤水月

5
日本で言えばA日→Tスポに紛れ込んでしまった真面目女性記者がどんどんゴシップ紙に染まりでっち上げも厭わなくなる様がおかしい。なりすまし、嘘写真、都合良い識者確保はともかく襲撃!てw 88年刊、25年前といえば日本と同様アメリカもバブル? ネタの為なら幾らでも金を使う姿勢が今では考えられない感じ。週刊新聞ということもあろうが、記者<編集者<ボス<記事審査(!)<リライターという仕組みが日本の新聞社と全然仕組みが違い興味深い、今は違うかもしれないけれど。話のエンジンがかかるのが後半で少し遅かったかな2013/05/08

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