感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ribes triste
14
クリスマス向けミステリー短編選集。読みたかったのは、セーラ・ケリングシリーズの1編。「消えた鱈」がA面だとすると、ちょうどB面のような作り。お姑さんへのクリスマスプレゼントにティーコーゼを用意しようと奔走するセーラが思わぬ災難に巻き込まれます。他の作品もなかなか楽しかったです。2018/05/19
宙太郎
2
マクラウド氏が編者なのだからガチガチの本格ものを期待してはいけないのだ。探偵が出てくるクリスマスアンソロジーという感じ。怪談に焦点を絞ったJ.ラッツ氏「生きたクリスマス・ツリー」,本格ミステリと怪談の融合が絶妙なP.ラヴゼイ氏の「クレセント街の怪」,ミステリの切れ味が鋭いI.アシモフ氏の「ホッ!ホッ!ホッ!」,原作のしゃれた味を浅羽莢子氏が見事に約しあげたS.マクラム氏「小さな敷居際の一杯」も素敵だが,クリスマス精神に真摯に向き合った最後の作品M.ミュラー氏「聖夜」が特に素晴らしかった。2022/12/24
ぱでぃんとんⅡ
1
マクラウドのセーラ・ケリングの短編が読みたくて、「消えた鱈」を読んだら必ず読み返します。セーラがクリスマスプレゼントを探しがてら、事件に巻き込まれて…。ある意味マックスよりも大変かもね。2010/09/04
madhatter
0
再読。推理小説のアンソロジーとして捉えると、些か微妙な一冊。題名通りに、クリスマスに関する軽妙洒脱な犯罪小説のアンソロジーとして読むのが相応しい。それにしても、やはり欧米人にとって、クリスマスは特別なものらしい。「生きた…」など、発想自体はありふれているのを通り越して陳腐だが、舞台をクリスマス期間においたことで、特別な作品になっている。また「聖夜」も、あの推理もオチも、クリスマスならではのものだ。その他お気に入りは「クレセント街…」「当たりくじ…」(実に爽快)「小さな…」「クリスマスを…」。2011/05/20