ハヤカワ・ミステリ文庫
グッド・パンジイ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 582p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150796112
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

真夜中過ぎ、探偵バークと相棒のマスチフ犬パンジイは街外れの操車場へと向かう。誘拐犯に身代金を届ける仕事を請け負ったのだ。だが漆黒の闇のなかで彼らを待っていたのは罠―激しい銃弾の雨嵐だった。バックアップの到着が遅れ、敵の喉笛に食らいついたパンジイは無数の銃弾を浴び、壮絶な最期を遂げる…バーク抹殺を狙う正体不明の集団が出現。相棒の敵討ちを誓った暗黒街の探偵は過去からの最凶刺客と対峙する。

著者等紹介

菊地よしみ[キクチヨシミ]
1951年生、東京大学文学部仏文科卒、翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

タナー

19
オキニのハードボイルド・シリーズのひとつ。コレも久々の再読。今作は冒頭からもうスゴい。身代金の受け渡し役を引き受けたバークが赴いた先で銃撃を受け、瀕死の重態。身を挺してバークを護ったパンジイは、多くの銃弾を受け逝ってしまう....。重傷から回復したバークは、彼の"ファミリー"の協力を得ながら自身を殺そうとした敵の正体に近づいていくのだが.....。シリーズ12作目であり、哀しいことに邦訳最後となってしまった作品。著者は2021年に亡くなるまで、この作品の後も6作品を遺しているが、邦訳が出されていない。 2024/07/27

bapaksejahtera

18
3年ぶり著者作品だが長編乍ら馴染みの登場人物登場で直ちに小説世界に入る。長く誘拐されていたという子供の解放の為、身代金を持って乗り込む彼は、思かけぬ銃撃で重症を負った上何故か帯同した愛犬パンジイを殺されてしまう冒頭。当然の復讐譚に移る。満身創痍となり剰え隻眼となった主人公のリハビリ。虚偽の誘拐救出劇の背景にあるロシア人との対決を控え、露語通訳として雇ったカンボジア娘ジェムとの道行は我慢しよう。それからが長い。最後に真犯人を焙り出すパターン分析手法が現実離れ。小児犯罪の憎しみ表出の余りに観念的な記述。疲れた2023/05/12

ショコラテ

9
パンジイが…なのは知っていて読み始めましたが、まさか初っ端からとは!なんだかんだあって、最終的に…かと思ってました。でも彼女も大型犬としては、異例の長寿だったんですね。最期まで戦士として生きて、パンジイは本望だったのかも。しかし、パンジイ目当てで読み始めたので、今後続けて読むかどうか悩むところ。2012/10/11

ろみ

4
かなり久々に再読。パンジィがどうなるのかはさすがにしっかり覚えていたけれど、実は誰がバーク殺しを仕組んだのかなど細かい所はさっぱり忘れ果ててました。汗。ある意味新鮮。笑。2014/04/18

冬薔薇

4
バークのために壮絶な仕事をした愛すべき老犬パンジイ。(以前犬を飼い始めたとき、反語で教えようかと思いもしたが、家族もいるので断念した思い出が。)バークの生い立ちから過去の仕事までを振り返りつつ、真の暗殺者を追求する。アメリカ縦断の追跡過程で新しい仲間が生まれる。2013/07/05

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