内容説明
ハワードはカリフォルニアの弁護士事務所に勤める見習い弁護士。バレエ鑑賞と料理が趣味という気の優しい男だ。そんな彼の事務所で腕利きの弁護士が刺殺された。捜査にやって来たのは、料理が苦手でアウトドア派の女刑事サラ。ハワードは内部の協力者が必要だというサラの求めに、探偵役を引き受ける。かくて奇妙な二人組の謎解きゲームが始まった。おしどり探偵物に新境地をひらくアメリカ探偵作家クラブ賞新人賞受賞作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
bookkeeper
28
★★★☆☆ 再読。新米弁護士のハワードは運良く名門の弁護士事務所に就職するも、生馬の目を抜く厳しいプロの世界でヘトヘト。そんな矢先、先輩弁護士がパーティーの夜に刺殺された…。 人の良いハワードがいいようにこき使われ、そのくせ影ではバカにされているのがなんとも可哀想。それでも刑事のサラに見込まれて捜査協力する内に、人柄の良さから株を上げていく様が微笑ましいです。見た目クールだけど心に傷を抱えたサラと、バレエと料理が趣味のハワードの恋模様も控えめだけどいいアクセント。"おしどり探偵モノ"(?)の佳作です。2020/07/01
ごへいもち
14
法律関係の部分は飛ばし読み。全体的の雰囲気は好き2021/05/30
さるたろ
2
最上のものを最悪のもので汚したところで、意味はない。2015/02/20
オプト
2
20年前の作品ですが、今の日本にぴったり。主人公の見習い弁護士が、一所懸命やってるのに、要領悪くて仕事があふれてフリーズしているところや、ちょっと胴がふっくらとして料理好き・バレエ好きの草食系男子で、さらに肉食系の弁護士たちには馬鹿にされても出世欲のないタイピストの女性陣の中にはすんなりと落ち着く感じとか。2009/10/26
しろうさぎ
1
アメリカ探偵作家クラブ賞受賞作2008/05/28