内容説明
ソシアル・ワーカーのアデル・バフィントンの事務所で奇妙な事件が起きた。男が窓から侵入し、何件かのケースのファイルをコピーしていったのだ。ほどなく、幼い娘二人を連れた若い母親が失踪する事件が起きる。母親は外部との接触がほとんどない不自然な生活を送っていたらしい。やがてアデルの前に、二つの事件の恐るべき深淵が姿を現わす…私立探偵アルバート・サムスンの恋人を主人公に据え、新境地を拓く意欲作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おくちゃん
12
アデル強い!アルバートとホーマーも節制した態度で好感が持てた。パウダー警部補シリーズを読み、この作品にたどり着きました。アルバートサムソンシリーズも読んでみたい。2023/04/08
きくりん
3
ソシアル・ワーカーって大変ですよね。私立探偵アルバート・サムスンの恋人、ソシアル・ワーカーのアデルが主人公の本作。母子失踪の真実は恐ろしく悲惨だけれど、自立したアデルの母親ぶりや仕事ぶりが生き生きしていて魅力的。2014/11/22
じょじょ
2
面白かった。時代が少し古いのと 女性が主人公なのに男性が書いてるからかちょっと。と言う所が度々ある。ハードボイルド物だからと言われればそれまでだけど。2018/08/19
レイ
1
スカパーで何となく見て面白かったNHK制作のドラマ「コウノトリ なぜ紅い」の原作。原作に比べてドラマ版は、よりサスペンスフルだった事が分かる。原作であるこの小説はサスペンス度はあまり高くなく、解説にもあるように穏やかなミステリという趣。だから、正直なところ結構肩透かしな印象を受けた。問題となるある組織にヒロインが乗り込むのではなく、全てが関係者の供述によって明らかになってしまうのが物足りなかった。シリーズものの番外編ということだが、そのシリーズを読みたいという魅力までは残念ながら感じられなかった。2015/03/31
kanamori
0
☆☆☆2013/09/26