内容説明
ニューヨークのどこかで、ある日、大がかりな犯罪が起こる―16分署署長カウフマン警視が逃亡犯から得た情報はそれだけだった。どこまで信用できるかわからないが、警察としては見過ごすわけにはいかない。非常事態に備え緊急動員作戦〈パンドラの匣〉が立てられた。だが厳重な警戒にもかかわらずメトロポリタン美術館が何者かの襲撃をうけ、高価な名画5点が奪われてしまった!カウフマンはただちにニューヨーク全市に作戦を発令、総力を挙げて未會有の捜査網をしいたが…。壮大なスケールで描くエキサイティングな警察小説シリーズ第1弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひらり なつ子@療養中 気持ちは元気
2
古い本でとにかく字が小さくて難儀した。探偵のスパナ―、犯人のコナントなど人物が魅力的に描かれている。が、主人公のカウフマンの人間性がどうにも好きになれない。このイヤな奴のシリーズだけど、物語は面白いし、スパナ―はこの先も出てくるらしいからほかも読んでみようかなあ。目の調子次第かなあ(笑)。。。コンピューターはあるが、インターネットはもちろんPCはない。自動車電話はあるが携帯はない。そういう時代。女性関係の記述は男性にとって都合のいい妄想で苦笑するしかない。2016/11/04
アーチャー
2
カウフマン警視シリーズの記念すべき1冊目です。意外とあっさりと犯人への手掛かりが見つかりますが、セントラルステーション閉鎖シーンなんかは、是非映像化してもらいたいほどの面白さです。