内容説明
クラシックを断念し、ジャズ・ピアニストに転向したジョニーは、無気力な毎日を送っていた。だが昔の恋人が何者かに殺され、彼の生活は一変した。彼女を熱愛していた骨董商が、ジョニーこそ殺人犯だと信じ、復讐してやると脅してきたのだ。数日後、彼は暴漢に襲われ、ピアニストの命である左手を砕かれた。はたして骨董商の差し金か?胸に怒りを秘め、彼は姿なき敵に立ち向かう―。気鋭の女性作家が放つ傑作サスペンス。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
セウテス
72
〔再読〕ゴズリング氏の特徴として、作品毎に毎回主人公や描く世界が変わる。今回はピアニストで、音楽家の世界を中心に描くサスペンス。彼女らしいのは、主人公がもの哀しく人生に悩んでいる事、事件を通して新たな出逢いが始まり、大人の恋愛が描かれるという共通点がある。クラシックを断念し、ジャズを弾きながらただ毎日を過ごすジョニー。だがある日昔の恋人が殺害され、彼を犯人と思い込む男から脅迫を受ける。ジョニーがやすらぎを求める女性が、地味で太目の中年女性だというのが気に入った。彼を好きか嫌いで、本作の評価が変わると思う。2021/01/29
けいちゃっぷ
3
初ゴズリング。最後の活劇はご愛嬌かもしれませんが、サイコものやシリアル・キラーものばかり書く作家や読む読者がいるとしたら、サイコに頼らなくても面白い小説はいくらでも書けますよ、と参考にして欲しいほどの出来栄え。418ページ2009/11/16
ルウ
1
★2 ゴズリングって本によって全然ちがうテーマなのねー。共通するのは主人公が恋に落ちるってとこだけ。今回はピアニストだけど、そのわりになかなか行動的だったしラストのカーチェイスはどこのハリウッド映画だw ちょっとオチが悲しくて切なすぎた。2018/09/20
とんくま
0
とても面白ったけど、犯人はやっぱ義弟でよいのでは。彼を犯人にする意味は読者を騙すためだけのこじつけだけでしかないように感じる。作家が最も忌まなければならない蛇足が最後にでた。2017/09/11
tai65
0
星5つ2009/09/05