ハヤカワ・ミステリ文庫<br> 大時計

ハヤカワ・ミステリ文庫
大時計

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  • サイズ 文庫判/ページ数 252p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784150768010
  • NDC分類 933

内容説明

雑誌編集長ジョージは、彼の会社の社長ジャノスの愛人ポーリンと深い仲になっていた。ある夜、彼女をアパートへ送ったジョージは、そこでジャノスの姿を見かけた。翌朝、ポーリンの死体が発見される。犯人はジャノスにまちがいなかった。ところが、何者かに目撃された事に気づいたジャノスが部下を動員し、ひそかに目撃者探しを開始したのだ。彼がその指揮者に指名したのは、こともあろうにジョージだった!調査の方向をそらそうという努力もむなしく、彼はしだいに追いつめられる…息づまる筆致と意表をつく構成で描く傑作サスペンス!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みも

44
浮薄な不倫。軽薄な心情。唐突な収束。不満点は数多い。翻訳の拙さにも一定程度の因があるのだろうか。いずれにしても帯に記される「息詰まるサスペンス」とは煽情的過ぎるだろう。ディテールの甘さが目立ち、突っ込みどころ満載といったところ。証言の断片を累積して、捜索の手が徐々に主人公の輪郭を浮かび上がらせてゆく。印象的なのは画家と主人公の対面シーン。じりじりする切迫感で相当追い詰められてゆく感じが想像出来るが、如何せん…その懊悩描写に逼迫感が乏しく言動が余りにも淡白で、折角の奇抜な小説的アイディアが生かされていない。2018/07/05

koo

8
 出版社社長の愛人に手を出した不倫相手編集長ジョージが主人公、1946年作である事を踏まえたら各章毎で視点人物が切り替わる多視点描写や◯◯探しというユニークな着想はあるんですけどかなり無理のあるプロット、全く緊迫感のないのんびりとしたサスペンスらしからぬストーリー、尻切れトンボのラストとイマイチでした。文庫の解説が瀬戸川猛資さんなのが貴重で本編よりも読む価値があるかもしれません(笑)自分は未視聴ですがケビンコスナー主演「追いつめられて」の原作、どうアレンジしたかは興味がありますね。2025/04/06

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