内容説明
近未来、世界中で子供が生まれなくなり時だけが過ぎていく。この悪夢は人々から希望を奪い、絶望を蔓延させた。イギリスでは国守ザンが絶対権力を握っていた。そのいとこである大学教授セオはやがて反体制組織のメンバーからザンの執政の恐ろしい裏側を知らされる。メンバーの女性と恋に落ちたセオは、国家を敵に回し、終わりのない逃亡生活の渦中へ…壮大なスケールでおくるサスペンス。
著者等紹介
ジェイムズ，Ｐ．Ｄ．［ジェイムズ，Ｐ．Ｄ．］［Ｊａｍｅｓ，Ｐ．Ｄ．］
１９２０年オックスフォード生まれ。６２年アダム・ダルグリッシュ警視シリーズ第１作『女の顔を覆え』を発表後、次々とミステリ小説を発表し、多くの賞を受賞する。８７年には英国推理作家協会ダイヤモンド・ダガー賞（巨匠賞）、９９年にはアメリカ探偵作家クラブ（ＭＷＡ）賞巨匠賞などの権威ある賞を受賞。「新ミステリの女王」として世界中で高く評価されている
青木久惠［アオキヒサエ］
１９６６年早稲田大学文学部英文科卒、英米文学翻訳家（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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まふ
109
近未来の英国を描いたSFだが、疑問符の多い作品だった。小説の発表時期は1992年なのに物語の設定時期は2011年と、わずかに20年後!! なのに、英国民全体が突如不妊に陥り、1995年以降赤ん坊が生まれなくなったという想定だ。これはいかにもムリスジだろう。しかも、英国が独裁国家の統治下にある、という。では、英国以外のヨーロッパ、さらに米、加、豪などでは妊娠状況、統治状況はどうなっているのか。世界は…？そんな中でたった一人の女性が突然懐妊、オイオイ…。ここまでくればオトギバナシです。G560/1000。2024/07/11
星落秋風五丈原
25
【ガーディアン必読1000冊】ラスト場合によってはセオが独裁者になるという未来もありなのかな？と考えてしまいました。 2021/05/29
きのこ
23
ガーディアン9/1000 著者は女性。今からわずか5年先の2021年を当時はこんな風にトゥモローしていたのか。オックスフォードの風景描写がよかった（行った事ないけど）。スリリングで人間描写も細やかで、面白かった。2016/05/27
けいちゃっぷ
6
子供が産まれなくなって２５年後の世界ということで、どんなディストピアが描かれるのか興味を惹かれましたが、スケールは小さいし盛り上がりにも欠けます。さらにラストがまた輪をかけてひどい。なんでそうなっちゃうの？３８７ページ 2011/03/10
たかすみ
4
PDジェイムズのSF。実際、本書はあまり面白くなかった。映画もあって、そちらの方が良かったとおもう。2012/08/28
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