内容説明
名探偵―ミステリ・ファンにとってこれほど魅力的な響きを持つ存在はないだろう。本書には、ミステリを語るうえで欠くことのできぬ７人の名探偵が登場する。しかも、ホームズ引退後の事件、ポアロの生涯の全貌、マーロウの秘密などマニアでも知らない、名探偵の意外の素顔、語られざる事件、驚くべき真実が次次と明らかにされるのだ。博覧強記のシモンズが、贋作、論文、会見記など多彩なスタイルと語り口で紹介するエピソードの数々。世界的に高名なイラストレイター、トム・アダムズのカラーイラストを添えて贈る、名探偵ここだけの話。
目次
ホームズの隠遁生活はいかに妨げられたか？
ミス・マープルとセント・メアリ・ミード村
その後のネロ・ウルフ―アーチー・グッドウィンの記憶をたどって
二人のエラリイ・クイーンの秘密
メグレと盗まれた書類
エルキュール・ポアロの生涯―アーサー・ヘイスティングズ大尉のノートに基づく
フィリップ・マーロウはいかにして誕生したか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
本木英朗
12
ジュリアン・シモンズ後期の作品である。俺は1999年に買って読んでからはこれで2回目だ。シャーロック・ホームズに始まって。ミス・マープル、ネロ・ウルフ、エラリイ・クイーン、メグレ警視、エルキュール・ポアロ、フィリップ・マーロウまで7人の名探偵の知られざる秘密を暴くというのは、やはりシモンズくらいしかできなかったかもしれない。またいつか3回目を読もう。2019/05/11
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