内容説明
わたしは33歳になり、新しくできた住居に引っ越した。そして、モハーヴェ砂漠にいるはずの母親を探し出してほしいとの女性からの依頼を引き受けた。ほどなく今度は、わたしに恨みを抱く男が殺し屋を雇ったとの知らせが入った。わたしは砂漠の中で、殺し屋に命を狙われ、愛車はポンコツとなった。死の恐怖に怯えるまま、わたしはタフガイの私立探偵をボディーガードとして雇う。新展開を迎える全米ベストセラーの最新作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
セウテス
81
【キンジー・ミルホーン シリーズ】第7弾。今回の依頼は、行方不明の母親を探して欲しいという夫婦からのものだ。仕事はそんなに難しくない様に思えたが、以前捕まえた犯罪者が逆恨みで、キンジーに対して殺し屋を雇ったとの情報が入る。襲われ怪我をした彼女は、ボディーガードに同業者のディーツを雇う。単純に見えた人探しが、納得出来ない事を深掘りする性格から、複雑な犯罪へと繋がる流れはいかにも彼女らしい。今回推理出来ないのは残念だが、隠れた真相や殺し屋との駆け引きと、最後までサスペンスを切らさない展開は読み応え充分である。2020/12/16
bapaksejahtera
15
アルファベット順に読み進んだ女性探偵キンジーシリーズにも段々もたつきを感じてきた処、本作で大いに持ち直したと思った。2作前で爆破された貸家である自宅がようやく再建なって直ぐ、女性から依頼があり、長年一人住まいをしていた母親の様子が知りたいとの連絡。早速調査を始める。これと時を同じうして、服役を恨みに想う犯罪者が彼女を含む関係者の殺害を依頼し、一部が実行されたとの情報が齎される。彼女は早速護衛を雇う。この男との色事がいつ始まるかも読者の興味となる。この二件は終盤で一挙に片付くが、手際の良いテンポで話は進む。2023/08/27
b-tamn
5
逆恨みから命を狙われ、ボディガードと共に動く羽目になったキンジー。同時に受けた依頼は一見のんびりとしたものだったはずなのに、掘り下げると大変な事件につながっていた。子連れ暗殺者から身を守るため、攻撃は最大の防御作戦に出るが・・・。素敵なボディガード、ロバート・ディーツとの今後も気になる所。思わず大笑いしたのは、ある女性についてのキンジーの一言、”彼女は牛のわき腹肉のように繊細で優美だった”。これはキンジーにしてみれば最上級の褒め言葉ではないだろうか?2016/11/08
じょじょ
2
面白かった。新たな展開。続きが益々気になる。2018/07/09
Hiroshi Takeshita
1
面白かったが、なかなか進まなかった。90年に出版だから、80年代の価値観で、良くあるタイプの小説なのだが、以前ならスラスラと進んだかも知れない。悪い作家では無いし上手いんだけどね。主人公はテニスシューズにジーンズで、スッピン。作者のスーグラフトンはまるでクリスティマクニコルみたいな髪型だし。なんだかなぁ。2020/06/24