『新しいドイツの文学』シリーズ<br> 鳩

『新しいドイツの文学』シリーズ

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  • サイズ B6判/ページ数 137p/高さ 19X12cm
  • 商品コード 9784810202021
  • NDC分類 943
  • Cコード C0097

内容説明

平穏無事な人生、これが主人公ジョナタン53歳独身の生活信条であった。しかし、ある朝あの鳩の事件が起きた。ズュースキント最新作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マリリン

37
入り口は些細なこと。鳩で始まり鳩で終わる循環思想のような作品だが、主人公の心理や行動の描写は地味だが奇妙な味わいがある。鳩の気配を感じなくなったアパートに戻り、どんな生活が始まるのか ? ドイツ生まれで現在南仏在住の著者のドイツ的色彩を感じるのが本作なら、既読の『香水』(著者名の表記はパトリック・ジュースキント)はフランス的。『コントラバス』も読んでみたい。作中より...人間の自由の本質は共同便所を所有することにあり、この本質的な自由を行使できるという到達したときに深い満足感に襲われた...2024/10/02

もよ

1
一見何でもない日常に口を開ける深淵。ポールオースターにも通じるような世界。短い作品ながらとても作り込まれた感じがしました。素晴らしいです。2014/04/29

キシ

0
○他人から見ると何でもないようなことで主人公は大いに悩み体調を崩し自殺しようかとまで考える。私たちが普段こだわったり恐れたりすることも他人から見ると何でもないようなことだったりするんだろうと思う。○本自体も薄いし、ただ一日の出来事しか書かれていないのに主人公のことが何もかもわかったような気分になった。例えば主人公が何を大切にし何を望んでいるのか、何を嫌っているのか、何を習慣としているのか等。2017/12/16

NewHeadland

0
一羽の鳩からはじまるある男の一日を描いたもの。内容はただそれだけだけど、心理描写が巧み2014/04/27

ざくざく

0
「ゾマーさんのこと」の後に家にあったものを ほどよい重さで訳も悪くなく、雰囲気も良い 良い本2013/11/26

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