内容説明
少女の死体は夕暮れの河畔に流れついた。何者かが射殺し、死体を湖に投げ込んだのだ。街の警察署長ジェッシイ・ストーンは少女の身元を調べ、彼女がハイスクールを中退したビリイという少女だと知る。そして彼女が「売女」と皆から呼ばれ、様々な男と寝ていたことも。ジェッシイはビリイの家を訪ねるが母親は冷たい言葉を投げつけてきた。「うちにはそんな娘はいません…」家族に見放された少女に一体何があったのか。
著者等紹介
菊池光[キクチミツ]
英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Kircheis
264
★★☆☆☆ ジェッシイ・ストーンシリーズ第3作目。 10代の女の子の水死体が発見され、ジェッシイがその犯人を捜す話。 ストーリーの流れがシンプルだがはっきりしていて読みやすい。しかし真相は単純で、特に盛り上がるところもなく普通の警察小説の域を出ない。 それよりDV男をジェッシイが撃ち殺すサブストーリーの方が印象深い。一人の女性に執着する男の心理を自分と重ね、悩むジェッシイの姿は痛々しい。 ますますジェンのことが嫌いになった。絶対リリイと一緒になった方が幸せになれるよ!2022/11/10
GAKU
62
ジェッシィ・ストーンシリーズの第三作。ストーリー的には大したことは無いのだけれど、作者はロバート・B・パーカーで翻訳は菊池光と来れば、私としてはもう何も言うことはありません。細かい章割りと、直訳風で簡潔な会話。自身の矜持に対するこだわりと、別れた妻、酒に対しての苦悩。スペンサーシリーズ同様やはり私好みの作品。作者、翻訳者共に亡くなられた今となっては、とにかく過去の作品を再読するしか無いのが何とも残念です。 2017/10/25
momogaga
51
悲惨な事件のお話ですが、主人公の正義感に共感し、応援し、読後感は良かった。また、長編ですが、章立が多く、一章ごとが短いので、すいすい読めます。久しぶりに、ロバート・B.パーカーの作品にはまりそうです。2022/03/07
bapaksejahtera
7
ジェッシイストーン・シリーズ第3作。このシリーズは私にはテレビ先行である。それで原作を手にしたのだが残念最初が第三作であった。ボストン近郊の田舎警察署長を主人公とする。今回のテーマは未成年者売春と男権的支配。ストーリーは単純であり間に前妻とのあれこれが繋ぎとなっている。今回に限ってみるとテレビと原作との間に大きな相違はないようだ。著者は主人公を演じた俳優に満足だったそうだし、私も読みながらテレビの俳優を対応させてしまう。州警察刑事もいい。ただ頻繁に登場する前妻ジェンについてはTVでの記憶が全くない。2020/03/11
ymg
4
ジェッシイ・ストーン(3)なぜか草野球やってて見つけちゃう。あんまりスリルもないのに読んでしまった。苦悩してる姿が渋い。2010/10/25