内容説明
ボストンの街は異常な連続殺人事件に恐れおののいていた。被害者はみな黒人女性で、股間を撃ち抜かれ、胸には赤いバラが残されていた。警官と自称する犯人の手紙を受け取ったクワーク警部補は、外部の人間であるスペンサーに協力を求め、独自の捜査グループを作る。ところが、スペンサーに挑戦状が届き、精神科医である恋人スーザンに危険が迫るにおよんで事態は一挙に緊迫した。狂気の殺人鬼に立ち向かうスペンサー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Kircheis
281
★★★☆☆ シリーズ第15作目。スペンサーにしては珍しく普通に連続殺人事件を捜査する話。 今回の犯人は黒人女性を裸にして縛り、性器を銃で撃ち抜いて殺した後、真っ赤な薔薇を残していくというサイコ野郎。 探偵らしく地道な捜査を続けるスペンサーだったが、最後にはいつも通り勘と力で解決してしまうのだった。 本作も割とスーザンにイラッとした。そりゃ他人に仕事の領域へ入ってきて欲しくないという気持ちも分かるが、相手は殺人鬼なんだからそこで自己主張するのは単なる我儘だと思うよ。2022/10/18
背番号10@せばてん。
30
1996年10月24日読了。スペンサーシリーズ第15弾。ロバート・B・パーカー、2010年永眠。自分に多大なる影響を与えてくれた、巨星に心より合掌。(2019年9月23日入力) 1996/10/24
きのこ
14
赤いバラ殺人鬼の話。ホークの活躍が控えめで、クワークとベルソンが干され、なによりスーズが顔を赤らめたという、シリーズ中でも稀有な作品。面白かった。2015/05/27
kochi
14
黒人女性ばかりが狙われる猟奇的な殺人事件、現場には赤いバラがおかれていたため、犯人は「レッドローズキラー」と呼ばれる。ボストン警察の殺人課のクワークの依頼により、事件を調べることになったスペンサーは、恋人で心理学者のスーザンと共に事件に取り組むが、サイコな連続殺人犯に狙われることに。物的証拠のないなかスペンサーのとった手段は?! ロバートパーカー初読み。バーゲンで買ったので、40冊ものシリーズの真ん中あたりで、お約束もよく分からないが、次もまた読んでしまいそう。2014/12/04
kemonoda
6
今日もスペンサーシリーズ。今巻は、サイコパスの殺人鬼がスペンサーに挑戦し、そして恋人のスーザンを狙うという異色作。いつもと違うムードです。そして、スペンサーとスーザンの関係が深くみえてくるということで興味深い作でした。ときにはこういうのもいいかも。2015/06/10