内容説明
西海岸へ去ったスーザンから手紙が来た。留置場に入れられたホークを助けてほしいという。スーザンは新しい土地で恋人を得たが、スペンサーとの間で悩み、見かねて訪ねたホークが逆に恋人の罠にはまったのだ。そればかりか、今度はスーザンがその恋人にどこかへ拉致されてしまった。ホークを脱獄させたスペンサーは、彼女を求めて決死の捜索行に乗り出す!雄大なスケールと息もつかせぬアクションで放つ、シリーズ話題作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
背番号10@せばてん。
28
1993年5月14日読了。スペンサーシリーズ第12弾。ロバート・B・パーカー、2010年永眠。自分に多大なる影響を与えてくれた、巨星に心より合掌。(2021年2月28日入力)1993/05/14
田中
26
今回は、スペンサーとホークがタッグを組んでスーザンを救出するアクション編。これまでのシリーズの中では異色の展開である。二人の躍動で、邪魔者を躊躇なく殲滅するのだ。ある面では爽快だが、人を殺める事によるスペンサーの内面的な葛藤が、いつも以上に希薄になっている印象を受けた。スペンサーの人間味があまり感じられない。でも、危険な目に遭遇するが、スペンサーとホークの並外れた技能とパワーで攻略してく様相は楽しめた。この二人にかかると、どんなに困難な状況でも突破してしまうのだ。無双な強さだろう。2023/11/21
bapaksejahtera
20
シリーズを大分進んだ所で第12作の本作に戻る。スーザンがスペンサーを離れる経緯が本作で判る次第。スペンサーから暫く離れていたスーザンから救いを求める手紙が届く。彼女は加州である男に囚われており、ホークに助けを求めた処ホークが警察に拘束されてしまった由。スペンサーは早速現地に向かい易易とホークを脱獄せしめる。彼女を囚えた男はアメリカでも有数の資産家、それも連邦政府を瞞着して富を蓄えた武器商人の息子である。以下Jボンド並の活劇と願ってもない天佑を得てのナンセンス活劇が始まる。理解を超える恋愛思想の展開もある。2023/01/18
きのこ
7
スーズと元サヤに。良かったよかった。CIA公認での人殺し、なんと大胆な設定なんでしょう。2015/02/24
白義
7
うーん参った。シリーズ中の問題作だというから覚悟して読んだが、これがまたむちゃくちゃ面白い。確かに、発端はスーザンのエゴイズムだし、スペンサーも騎士道精神とはいえ彼女のためにCIAと手を組んだりと過剰なんだけど、それを差し引いて、ここまでのスペンサー一味オールスターによる史上最大の戦いって感じで、そっちのド派手さはあのユダの山羊すら上回っているんだ2011/09/15