ハヤカワ・ミステリ文庫<br> 告別

ハヤカワ・ミステリ文庫
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  • サイズ 文庫判/ページ数 268p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784150756611
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

「わたし、どうしても一人でいたいの」そう言ってスーザンは去っていった。西海岸で新しい仕事につくという。呆然とするスペンサーのもとに、舞踏団に職を得た友人ポールが、仕事の依頼を持ちこんできた。狂信的な宗教集団〈ブリーズ〉に連れ去られた女性ダンサーを捜してくれというのだ。自分との孤独な闘いの中で、闇に包まれた宗教集団に立ち向かうスペンサー。スーザンとの関係が新たな局面を迎えるシリーズ注目作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kircheis

282
★★★☆☆ シリーズ第11作目。 冒頭でいきなりスーザンと離れて暮らすことになるスペンサー。スーザンには新たな男ができていた。これは前作『拡がる環』の内容的に想定内の展開。その後現れる依頼人は「妻を連れ戻してくれ」と頼むが、発見した妻のそばには新興宗教の教祖がおり、彼女は戻りたくないと言う。そして、スペンサー自身にも新たにリンダというセフレが出来る。 本作は2人の異性の間で揺れる気持ちをテーマにした作品といえる。 事件自体も二転三転し面白かったが、スーザンの身勝手さにイライラもした。2022/10/14

背番号10@せばてん。

31
1993年5月6日読了。スペンサーシリーズ第11弾。ロバート・B・パーカー、2010年永眠。自分に多大なる影響を与えてくれた、巨星に心より合掌。(2022年5月1日入力)1993/05/06

田中

28
スペンサーとスーザンの恋愛が心配になる。スーザンの真の心は窺い知れないが、スペーサーの強すぎる磁場から自立したいのだろ。離れて暮らす両者が苦悩し仲間たちは気を揉むのだ。そんな折に舞い込んだ仕事は、とある宗教集団に連行されたシェリイを探すこと。恋人のトミイから依頼があった。周辺を調査すると予期せぬ事実が浮かびあがる。いつものようにスペンサーとホークが絶妙の軽口の叩きあいがクールで楽しい。明らかになる真実に、すっかり騙されてしまった。スペンサーとリンダとの関係もどうなるのだろうか。 2023/06/25

bapaksejahtera

8
最愛の恋人(私には魅力的ではない)に別れを告げられ中年の悲哀を感じるスペンサー。それ故か折角の新たな恋人を不注意にも危険に晒す。この時は殺し屋5人を相手に危機を切り抜けるタフな男を見せつけるのだが、その一方でギャングから奪った大金を可憐な少女に渡すものの彼女にあっさり裏切られる。登場人物の性格設定がフラフラしてむしろ読者が騙される。お決まりのタフガイ・ホーク頼み。被弾後の意識喪失のうちにストーリーの展開が読者に知らされる。暫くこのシリーズから離れたほうが良いようだ。2020/03/07

ホレイシア

6
昨夜、幸せな気分で(?)読み終わって、今朝の新聞を見て愕然。訃報が…。ここ数年で好きな作家が何人亡くなっただろう。そういう年回りなのだろうが、寂しい。2010/01/21

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