感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雪紫
54
再読。巧みな伏線、ひねくれたキャラや仲良いからこその探偵と警部の張り合いが良い分、殺人トリックすべてもだけど動機まで鬼畜の所業過ぎてギャップが凄まじいよね・・・。フェアロウ女史やっぱり好きだわ。2024/01/11
雪紫
35
「有栖川有栖の密室大図鑑」紹介本。7人のミステリマニアが作った読書会が戦後に再会しようとする時、連続殺人は起こる。トイレ密室を成し遂げた殺人者グリーン氏は誰か?密室トリックは聞いてたし、アレンジしたのを先に見てたけど、こっちの方が状況が状況だから現実に想像すると鬼畜(タイトルの意味てっきりそれかと)。そして第2、まさかの第3の殺人も負けず劣らずの鬼畜っぷりよ・・・。フィンやゲイロード警部の仲良いな的張り合いや依頼人フェアロウ女史を始めとしたキャラクターが良いから余計引き立つわ。何故この話は埋もれるのか?2020/09/04
hanchyan@ふむ……いちりある
25
著者お初。とてもとてもとても面白かった。冒頭、7ページ目末尾で「これは好きだ!」と(笑)。手がかり手がかり手がかり・・・そして手がかりが示され「おや」「ひょっとして」「だが」「やっぱり」となって大団円で「あ~~そっかああ!!(ほんのチョコッとだけ『やっぱり』(笑))」となる愉しさ。おちゃらけた会話も伏線隠しのチャフだ。驚きのあるハウダニット(しかも機械トリックだ♪)といい変に余韻を引きずらずスパンとした幕切れといい、実はものすごくオーソドクスな本格ミステリだった。満足。2015/05/07
ニミッツクラス
24
85年(昭和60年)の400円のHM文庫初版。08年に現在の新装版。自分的には著者はSF作家で、最近(16年)も河出から「ロデリック」が出ている。89年の「遊星よりの昆虫軍X」はイマイチで積読状態。米国人だが英国で四半世紀を過ごしており、本書も英国が舞台の77年の本格推理。ヤードの知り合い(つまりゲイロード主任警部)との緩い駆け引きもある。設定は75年頃で、1ポンド700円×4倍(物価指数)程度の計算でないと金銭感覚は合わない。鮎川氏の解説が要所をぼかしながらも読後感を全て代弁してくれる。★★★★☆☆2022/06/26
ホームズ
10
旧装版をブックオフで発見購入(笑)やっぱりこれは良いですね(笑)最初の事件の密室に謎が凄いですね(笑)そこからの話の展開も良いし、最終的に明かされる犯行の動機も論理的ですね(笑)しかしこの本が長い間絶版だったんですね~。他にも絶版になってしまったミステリが復刻してくれると良いな~(笑)2010/04/10