感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Inzaghico (Etsuko Oshita)
6
原書は"Hair of the Sleuthhound"というタイトルで1982年に刊行。 ううむ、やっぱりパロディやパスティーシュは、その元となっている作家の作品より破壊力が大きくないと、楽しめないなあ。少々不完全燃焼。元ネタを知らないのも結構あった(これは自分の勉強不足 苦笑)。訳者あとがきで、作者の「好きな作家でなければパロディは成功しない」という言葉が紹介されていて、清水ミチコのモノマネの対象もそうだなあ、と。対象に対する愛がないと難しいのは、何でも同じ。 2020/03/21
SEI
6
ミステリ研究家にして作者でもあるブリーンが、ミステリ贋作を物した短編集。訳題に「笑え」とあるがそれは愛着ゆえの「笑い」であり、愛がないとパロディ・パスティーシュは成功しないという著者。それゆえか書きぶりからも愉しんでいる感じが伝わってくる。 だが思うに贋作を読む読者も原典への愛がないとそもそも「笑い」ようがないわけで、特に贋作だけにミステリとして趣向をこらしているわけでもなく、読書量の少ない私には楽しめきれなかった。 それでも王道所はクスリと来る。特にポアロ・アシモフはそのSF風味もあって面白かった。2017/12/01
kokada_jnet
2
アシモフのパロディ「白い出戻り男の会」で、ゲストは会の面々に「あなたたちは、本当のアルゴンクィン族の丸テーブルのメンバーだと考えているようですな」と皮肉を言う。昔、読んだ時はわからなかったけれど、これはWikipedaにも項目がある、伝説的な「アルゴンキン・ラウンド・テーブル」のことだったのか。2015/03/28
kanamori
0
☆☆☆2013/10/01
キーにゃん@絶対ガラケー主義宣言
0
2000年2月6日