内容説明
交通事故で記憶をなくした女が自らの身元を捜し求めてバースを訪れ、消息を絶つ。郊外の農家では銃で頭を吹き飛ばされた老人の死体が発見され、数日後には市内の観光名所で身元不明の若い女が屋根から転落死した。「平和な街」で相次ぐ事件に不審を覚えたのは殺人捜査班を率いるダイヤモンド警視。無関係のように見える事件だが、ひょっとして…刑事魂をくすぐる怪事件の数々をダイヤモンドの名推理が解き明かす。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
藤月はな(灯れ松明の火)
23
記憶を失った女性の記憶と親切そうでいて実は性質が悪い人々の描写に胸焼けがしました。しかし、掏りの常習犯だが気のいいエイダにだいぶ、救われました。主人公よりよっぽど、関連性を見出すのに長けているんじゃないでしょうか。ダイヤモンドとジュリーの意外に噛み合っているやり取りが面白いです。最後に思わず、歓声を挙げたのは言うまでもありません。2012/07/30
Kouro-hou
19
1997の英国本格推理モノ。とにかく分厚いw 平和なはずのバースの街で次々おこる自殺事件。これ本当に自殺?もしかして関連性あるんじゃね?冒頭に登場して姿を消した記憶喪失の女性も関連あるのか?という謎にシリーズ探偵、ダイヤモンド警視が挑みます。正直なところ警視は勘は鋭い、気の回らないデブなんですがw、部下や妻の努力もあって大活躍。わりとトリッキーなミステリな印象のあるラヴゼイにしては今回の大筋はシンプルで、代わりに個性的でユーモラスなキャラクター達で読ませます。何気にいろいろ出てくる食べ物描写も楽しい。2017/08/25
miroku
13
内容のわりに長過ぎ。キャラクター設定や会話は面白い。どうも好みには合わない・・・かな。2012/06/21
きりん
12
エイダに尽きる。かっぱらい・万引き常習犯の大食らいのおデブちゃん。でも頭は良くて愛あるユーモアにあふれてて、人情に厚くて行動的。かわいい!こういう子をかわいいと感じるのは女だけなのだろうか。上司ダイヤモンドを秘書のように陰で支えてるジュリーが、個人的に自分と重なり、他に行きたくなる気持ちが痛いほど分かる。筋書きもそんなに面白いわけではないが、読み進められたのは彼女たちが好ましいから。両女史に幸あれと願う。2025/08/02
ソラ
10
内容(「BOOK」データベースより) 交通事故で記憶をなくした女が自らの身元を捜し求めてバースを訪れ、消息を絶つ。郊外の農家では銃で頭を吹き飛ばされた老人の死体が発見され、数日後には市内の観光名所で身元不明の若い女が屋根から転落死した。「平和な街」で相次ぐ事件に不審を覚えたのは殺人捜査班を率いるダイヤモンド警視。無関係のように見える事件だが、ひょっとして… 2009/05/20