感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
bapaksejahtera
16
88歳の元警官のシリーズを読んだ後、78歳の元警官でほぼ廃業している探偵の作品。嘗て自分が刑務所に送り込んだ75歳の元受刑者が訪ねてきて自分の孫が誘拐された為、身代金の受け渡しに同道してほしいという依頼。不信を感じつつ現場に行く途中、老探偵は何者かに殴られて昏倒、目覚めてみると元受刑者も気を失って傍らに居たというスタート。奪われた金を探すよう、改めて依頼があり、見事これを取り戻すや依頼者は消え、更に金を返せと迫るおっかない悪党が現れる。依頼者はじつは死んでいたという不思議な事態さえ明らかになる。佳作である2024/06/10
不見木 叫
14
L.A.モース初読了。78歳の私立探偵。古典ハードボイルドの傑作。老いという容赦のないハンディに苛まれつつ苛烈に謎の解明に挑む姿が格好いい。女性に甘いところもお約束的な展開である。2022/01/06
おくちゃん
11
もしかして40年ぶりの再読。内容は忘れてました。でも1級のハードボイルド作品でした。痺れるぜ、老いぼれ探偵ジェイク!2024/07/09
熊猫
11
いかにもペーパーバックなんだけど、78歳の老探偵(ほとんど引退)のディックがきちんと老人だし、ちょっとヤケ気味に世間を見ているし、でも頑張ってるしで面白かった。 ディックに巻き込まれて老人たちが探偵稼業に協力するのも、お約束だけにいい。 プロットはありがちだけど、笑えて、ハラハラして、涙もちょっぴりあって、最後に苦笑いまで付いてくる。 「もう年はとれない」のコメント欄でお勧めしていただいたんだけど、クソジジイが生き生きしているこちらの方が断然好みだ。2015/02/08
おもろい於間抜
5
ふむふむ、78歳の私立探偵も地中海のおいしい料理とあたたかい陽光と豊満な美女の魅力には勝てないのだな、なるほど!、とよくわかった示唆に富んだハードボイルド小説であった(笑)。2021/06/04