内容説明
普通のひとにはうかがい知れない密儀のワンダーランド。日本古来の伝統神事に由来する博徒・テキヤ・侠客の盃事神事の全容を詳細ていねいな図解と解説で再現。ファンの熱烈な要望にこたえ、大幅に加筆して復刊。
目次
「親子結縁盃」の巻(親子結縁盃の準備段階;式場設営;主要人物の設定;式事執行 ほか)
「義兄弟縁組盃」の巻(義兄弟縁組盃の準備段階;式場設営;主要人物の設定と書き上げ;式事執行 ほか)
著者等紹介
村上和彦[ムラカミカズヒコ]
昭和19年、愛媛県西条市に生まれる。独学で劇画を学び昭和45年にデビュー。任侠劇画の第一人者となる。平成6年より映像の世界に原作者・プロデューサーとして参入し、平成16年5月撮了の『修羅の門』をもって10年で映像化100本の金字塔を築く。任侠界との交遊も広く、盃事の儀式にも精通、氏に指導を仰ぐ関係者も多い
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感想・レビュー
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q_ichi
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懇切丁寧な解説は、任侠道を邁進するにあたってとてもためになります。前口上などは、固有名詞の入る個所が空けてある親切使用です。空いた箇所に親分や兄弟、相手の組を書き込んで暗記すれば、義理事の席上で恥をかくこともないでしょう。また、「間違えても堂々とすればよい」など、ピンチの時の救済策も明記してあるので安心です。兄弟盃だけでなく、手打ち式なども解説してあるので、任侠の世界でこれから生きていこうと思っている若手には教科書として使うとよいでしょう。2010/08/19
すがし
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市民社会からは忌み嫌われる、彼らの儀式の中に、同じく忌み嫌われ放逐された「男の美学」を見る。見慣れない儀式に煩瑣の印象を抱く反面、確実に「美しい」という羨望を抱いている自分もまた存在する。2010/04/15
tkm66
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今はこれ<実用ハウツーDVD>になっているらしい①名著!2005/06/22