ハヤカワ・ミステリ文庫 ヒルダよ眠れ

アンドルー・ガーヴ/福島正実

早川書房（1979/06発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 352p／高さ 16cm
• 商品コード 9784150733513
• NDC分類 933

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[Inzaghico (Etsuko Oshita)]

先日のミステリ講座で、女性の登場人物が嫌なヤツランキング（笑）で、『ゴーン・ガール』と双璧を成すのがこのヒルダ、という話になった。読んでみて、嫌さ加減では個人的には『ゴーン・ガール』のエイミーに断然軍配があがった。エイミーは自分の悪に自覚があるだけ、いっそうたちが悪い。だが、嫌な人間っぷりでは、自覚がない（あるとしてもエイミーよりはひどくない）ヒルダもいい勝負だ。犯人がちょっと唐突な感じは否めない。とはいえマックスと警察の丁々発止は面白いし、ヒルダの性格が徐々に明らかになってゆく過程には引き込まれる。

2020/02/01

[shiaruvy]

コメントあとから

2014/04/27