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ハヤカワ・ミステリ文庫
快盗ルビイ・マーチンスン

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  • サイズ 文庫判/ページ数 300p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150728540
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

善良な小市民にして、犯罪における悪魔的頭脳の持ち主でもある青年ルビイ・マーチンスン。ニューヨークのダウンタウンを舞台に操り広げられる、強盗・詐欺・空巣・追い剥ぎ・八百長といった彼の奇想天外な犯罪計画の数々とその皮肉な失敗までの顛末。愛すべき“快盗”の見合わない犯罪を、つねに片棒を担がされるはめになる気の弱い従弟が語る、大人の童話といえる趣を持った都会的で洒落た10話の連作集。

著者等紹介

スレッサー,ヘンリイ[スレッサー,ヘンリイ][Slesar,Henry]
1927年、NYのブルックリン生まれ。広告業界で活躍する傍ら、53年頃作家デビュー。やがて『アルフレッド・ヒッチコック・マガジン』の創刊とともに常連執筆者として迎えられ、看板作家となった。アイディアの奇抜さと平易な文章、洒落た味わいを持つ優れた短篇作家として知られる。59年に発表した長篇『グレイ・フラノ屍衣』で、アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀新人賞に輝く。映画、テレビ、ラジオにも多くの作品を提供し、74年にはその功績を認められ、エミー賞を、さらに77年にはエミー賞最優秀テレビ脚本賞を受賞した。2002年没

村上啓夫[ムラカミヒロオ]
1899年生。英米文学翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

そうたそ

23
★★★★☆ 犯罪においては悪魔的頭脳の持ち主であるという青年ルビイ・マーチンスン。強盗、詐欺、空き巣などの完全なる犯罪計画を立てるも最後は失敗に終わる。憎めないし、むしろ愛おしい。失敗どころか、結果としては自分が損をしていたり、誰かのためになっている場合もあるのだから、ある意味"快盗"という名が相応しいのかもしれない。失敗というオチは分かっているものの、毎回様々な結末で笑わせてくれる。子どもでも読めそうな易しい内容ではあるものの、スレッサーの洒落た作風は顕在。老若男女楽しめるストーリー。2020/03/12

マカロニ マカロン

17
個人の感想です:B。「クライム・ミステリ」と呼びたいが、ルビィが甥の「ぼく」を巻き込んで計画する犯罪は銀行強盗、宝石のすり替え、詐欺、野球賭博、誘拐(猫の)とかなり兇悪なモノもあるが、ことごとく失敗し、準備にかかった費用を回収できない。犯罪の手順も最初に明かされるので、ミステリ要素はなく、いかに失敗するか”Howdunit Not”が語られるので、その杜撰な計画や、ポカミスを楽しむ10編の短編集。1950年代に『ヒッチコック・マガジン』に掲載された作品。小泉今日子さん主演で『怪盗ルビイ』として映画化された2025/06/24

Ribes triste

15
「ぼく」の従兄のルビィは、犯罪にかけては天才的(?)頭脳の持ち主。完全なる犯罪計画を、いざ実行に移すとなると…。コミカルで楽しい短編集。小市民的な顛末がなんとも微笑ましい。2018/06/10

きりん

6
古き良きアメリカの下町感がやさしく、結末がずっこけ出て、誰も不幸にならない。 しかし、主人公2人が23と18という年齢にしちゃあ幼い印象…18と12と思って読むとちょうどいいかな。じゃないとルビイはちょっとコワイし、あまり好きになれない。 でも好みの作風だと思えたので、この人の本を少し読んでみようかな。2022/09/25

ASKA

5
クライム小説というよりはコミック小説的なユーモアあふれる一冊。次々悪いことをしようとするもことごとく成功しないルビィとその従妹でおデブさんで気弱な「ぼく」。計画は問題なくてもトラブル&失敗ばかりのルビィが何とも憎めないというかなんというか。おもしろかった!2013/11/11

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