感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
本木英朗
16
アメリカのミステリ作家のひとり、ヘンリイ・スレッサーの中でも、この作品は非常に評価が高いものの一つだ。俺は2006年に一度読んでおり、今回で2回目だが、やはり面白かったし、難しかったよ、うん。善良なる小市民にして、犯罪における悪魔的頭脳の持ち主でもある青年ルビイ・マーチンスン。ニューヨークのダウンタウンを舞台に繰り広げられる、強盗・詐欺・空巣・追い剥ぎ・八百長といった彼の奇想天外な犯罪計画の数々とその皮肉な失敗までの顛末、である。いやー、よかったぜ。また10年以内に読もう。2020/01/30
ケロリーヌ@ベルばら同盟
6
「怪盗」ではなくて、「快盗」なのが、この小説のキモ。1950年代のニューヨークを舞台に、世紀最大の犯罪的頭脳の持ち主ルビイ・マーチンスンと、その従弟の二人の若者が、大活躍(?)する。次々と計画される犯罪もさることながら語り手である従弟のヘタレ加減が面白い。ミステリーでも、サスペンスでも無いけれど、ハラハラドキドキさせられるのは、彼等を盲信し、溺愛する母親達と同じ目線で読んでいるからかも。2017/10/25
鬼怒川
2
ラッフルズの流れを汲んだようなお話かな?でも面白いのに二人の関係があんまり好きじゃない…ルビイから従弟ちゃんへの愛を感じない…。もっと可愛がってあげてよ…。2016/08/17