ハヤカワ・ミステリ文庫<br> 魔術師を探せ!

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ハヤカワ・ミステリ文庫
魔術師を探せ!

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  • サイズ 文庫判/ページ数 281p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150727529
  • NDC分類 933

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

本木英朗

13
2002年にいちど読んでからはまったく手を付けていないのが、このランドル・ギャレットである。本書は日本独自の短編集ということになるらしい。三編とも名探偵としてダーシー卿が登場する。みんないいのだが、例えば「その眼は見た」という短篇ではデヴルー伯爵が殺されるのだが、どうしてその謎が明かされるのか、ないいよね。いいや、すごいよ。SFミステリというもののまさに最高のひとつかもしれない。というわけで作者はすごいよ、うん。2019/02/09

けいちゃっぷ

11
新訳版もでたらしいが、その前に田舎のブックオフで旧版を入手してたので。 科学の代わりに魔術が発達し、欧州では英仏帝国とポーランドが覇権を争っている世界。 そんな世界での上流階級の殺人事件を、ダーシー卿と助手であり魔術師でもあるマスター・ショーンが解き明かす。 二人の組み合わせもいいし、魔術がなんでもありにあってないのもいいのだが、今一つピンと来なかったのは歴然と存在している階級制度のせいだろうか。 例えば同じ「卿」でも階級差があったりして。 281ページ 2016/08/16

kado

3
魔術が存在する世界で起こる殺人事件を扱ったミステリ。ここで云う魔術は現代の科学捜査みたいな物でトリックは現実の法則に沿って行われてる。どちらかと言うと魔術の雰囲気と貴族萌の小説だったかもしれない・・・2012/06/28

アルキメ

1
魔術が存在し科学と同列に扱われているという特殊な世界観の作品。とはいえ魔術による殺人が起きるわけではなく、現代における科学捜査のような使い方がメインで、魔術による検証シーンはとてもユニークです。収録の3作とも魔術が存在するというファンタジックな設定と不可解な事件の謎が上手く調和されていて50年前の作品とは思えない立派な本格ミステリとなっています。個人的なお気に入りは伏線が巧妙でエンディングが印象的だった「その眼は見た」2014/07/19

蝉海

1
魔術が科学技術のように発展・普及した近代イギリスを舞台にしたファンタジー+ミステリー。ジャンル越境小説としてよく名前が挙げられるのだが、ファンタジー要素よりも推理描写に重きが置かれている。本編で用いられる魔術は「鑑識」といった印象に近く、トリックに攻撃魔術などが使われることはまずない。動機や事件の背景も、生臭い権力争いや貴族同士のいさかいに起因していることが多く、その手のミステリーが好きな人なら楽しめるだろう。私は、今ひとつはまりきれなかった。『CSI』みたいに地道な捜査をしていくのは少し面白かったが。 2013/09/12

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