ハヤカワ・ミステリ文庫<br> 毒蛇

ハヤカワ・ミステリ文庫
毒蛇

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  • サイズ 文庫判/ページ数 337p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150719036
  • NDC分類 933

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

花乃雪音

20
ネロ・ウルフシリーズ1作目。冒頭から身近な人間との関係が出来上がっているため1作目から順に読んでいく必然性はなかった。ネロは出不精が理由の安楽椅子探偵で現場は助手のアーチ―が担っているのだが彼はワトソンやヘースティングズと比べると有能さが目立つ。そのため、ネロの才能が際立たないという難点が出てくるがそれよりも役割分担がなされ助手というより相棒という印象が強い。後半の展開はあまり納得のいくものではなかったが最後に語られるアーチ―の推理ありきの展開に思える。2021/05/24

とくとく

12
学生の頃に有名作をひとつ読んだきりで、私のあてにならない記憶の中では、主人公ウルフは“事件よりも美食を優先する偏屈な大巨漢”で助手のアーチーは“日々、彼に振り回され虎視眈々と下剋上を狙う青二才”だった……しかし、読み始めてビックリ!ウルフというキャラクターは(1日に摂取するビール量を無視すれば)至極マトモで礼儀正しい人物なのだ!まあ、探偵らしい奇癖は持つけれど意固地じゃあない。彼と小生意気なアーチーとのセッションは愉快でとても惹きこまれた。特に彼のスタンスは好きだ。謎解きはロマンじゃなく、商売なのだ。2024/02/27

Yuji

12
巨人探偵ネロ・ウルフシリーズ第一作。料理長が多すぎるが、あまりにも面白かったのでもっとスタウト読みたいねと思ったのが10年ぐら前のこと。年もとるよ。Kindleでまだまだ読めるので愉しみ。(著作権切れと翻訳権切れの解釈問題があるらしい)どんどんやってくださいなと気楽な立場から気楽に応援したい。1934年作。ミステリという狭い枠を超えた小説としての完成度が持ち味。面白いです。2021/03/07

ヴィオラ

10
安楽椅子好きとしていつかは…と思っていたネロ・ウルフシリーズ。…なんだけど、それほど僕の好きな安楽椅子っぽくはなかったなぁ…。知力で勝負っていう話を期待しすぎたか? 犯人は比較的早く分かってしまうので、フーダニット的な楽しさは少なめ。案外、倒叙ミステリー的な楽しみ方が正解なのかもしれないな…とか思ったり。2017/05/14

**くま**

9
レックス・スタウトのデビュー作にして最高傑作らしい。このシリーズ読むの2冊目ですが、もはや完全にハマってますね・・・! ユニークで凝った文章なので読むのに時間がかかるのと、あとミステリとしては大したことないような気もするし展開も無駄が多くて遅いな、と思うのですが。多少文章フェチの気がある(笑)私としては、このユーモアたっぷりの型破りな文章が読めるだけで楽しいです! キャラもすごくいい。引きこもりで巨人の天才探偵ネロ・ウルフと、その助手のミルク大好き、驚くほど口達者のアーチー・グッドウィン。ふたりとも最高!2014/06/28

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