内容説明
これまでも数々の事件に巻き込まれてきたジェーク&ヘレンのジャスタス夫妻。今度はこともあろうに、避暑地で起きたもと上院議員殺人事件の容疑者になってしまった!もと議員の命を奪った凶弾がどこから飛んできたのかさえわからない奇怪な事件に、酔いどれ弁護士J・J・マローンが重い腰をあげる。そんな彼を嘲笑うかのように第二、第三の事件が!見えざる殺人鬼に爆笑トリオが挑むユーモア・ミステリ、新訳で登場。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
セウテス
89
【J·J·マローンシリーズ】第5弾。〔再読〕今回はシカゴを離れて、ジャスタス夫妻が田舎町を旅行中に巻き込まれる、連続殺人事件。銃撃、爆弾、絞殺等々、住人同士が皆知り合いの町で起こった事件にしては、余りにも激しいものだ。ユーモアも前作までに比べると、明らかに抑えぎみであり、その分アクション的な描写が目立つのも本作の特徴だろう。犬のヘラクレス(ハーキュリーズ)と、マローンの仲もほのぼの良いのだが、作者らしくユーモアだけで終わらない、苦々しさをしっかりと残す。読者の思い込みを巧く利用する、見事な落し穴だと思う。2022/11/15
たち
26
田舎街で起きた殺人事件は、ディーヴァーさんの作品並みに凶悪なのに、どこか、呑気でユーモラスでさえあるのは、時代のせいなのか、はたまた事件に巻き込まれたヘレンとジェークのせいなのかわかりませんが、まぁ、これがライスさんの持ち味でもありますね。最後に満身創痍のマローンを癒した、大型犬のヘラクレスがとてもいい感じでした。2017/04/28
kyoko
12
今回も面白かった。アクション場面が多く、それがまたマローンのアクションときているので、ボヤキの量も数知れず。一刻も早く逃げ出そうとして巻き込まれるのはいつものパターンだが、最後のシーンがとてもよかった。あと数冊で終わるのが惜しくてたまらない。2022/04/07
鐵太郎
8
今回の舞台はシカゴではない。ウィスコンシン州の田舎町。ジャクソン郡。都会の喧噪を離れて釣りを楽しみに来たジェークとヘレンのジャスタス夫妻は、釣りの許可書をもらおうと、ここジャクソン郡の郡役場に現れます。出てきたチビの用務員 ─ ハーヴィ・バトン、またの名を<ボタン穴(バトンホール)>─ との軽妙なやりとりののち、いきなり響く奇妙な叫び声。狭くて曲がった裏階段を転げ落ちてくる重い身体。「弱ったな」陰気な声で言った。「32年ぶりの殺人がおきたようだ」 クレイグ・ライスのシニカルなユーモアミステリ、楽しめます。2006/07/18
ごへいもち
6
イマイチ2014/07/18
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- 和書
- そんな国語力では恥をかく