ハヤカワ・ミステリ文庫<br> クロッカスの反乱

ハヤカワ・ミステリ文庫
クロッカスの反乱

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  • サイズ 文庫判/ページ数 463p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150710606
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

マクシム少佐が警備するロンドンでの陸軍元帥追悼式で、アメリカ大統領が狙撃された。幸い大統領は無事だったが、流れ弾で英国高官が死亡、直後に犯人は自爆してしまう。事件にはロシア製の銃が使われ、KGBの関与が疑われた。外交政策上、穏便な処理を望む英国政府の圧力に抗しつつ、調査を始めたマクシムの前に、やがて不気味な組織の影が…正義感あふれる行動で戦慄の真相に迫るマクシムの姿を描く、シリーズ第三作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

くたくた

45
「プレイペン作戦」 核攻撃危機下における首都要人移送作戦である。プレイペン作戦を実行する現地指揮官はそのまま残留し、後方残留作戦(敵占領下における組織的レジスタンス戦)に移行する・・・。首相の退任でマクシムは陸軍に、ハービンガーは国防省に出戻り。元々SASで海外勤務が長く、出身部隊と縁が薄い上に首相官邸付きの空白期間が加わり、マクシムの履歴はいささか危機的な状況に陥っている。目下はプレイペン部隊に割り当てられ、後方残留作戦やらの研修・演習の日々。そこに起こった世間を騒がず事態。2020/10/17

スー

20
56今回のマクシム少佐は大統領警護につくが狙撃事件が発生!マクシムが犯人と関わった事から米ソ英とベルリンを巻き込む陰謀に巻き込まれる。日本に住んでるとわからないヨーロッパの緊張感が伝わってきて当時の雰囲気がわかりました。誰が犯人か?どこの組織が関わっているのか?目的は?いっさいわからない状態から真相に迫って行くのは楽しかった。次も楽しみです2023/08/13

Masa

17
読了。マクシム少佐シリーズ第3弾。ハリイの立ち位置が変わっているので過去2作とは少し毛色が違った印象。でもハリイ、ジョージ、アグネスは相変わらずで嬉しい。もうますますアグネス好きになっちゃってどうしようかなって思います。あんな切れ者の女性と付き合ってみたかった。ところで、奥付のところに「'95.5 A-」とメモ書きが。おそらく読んだ日付と評価かと。正直この作品だけ読むと「A」はないでしょうと思うのだけど、過去2作を読んでの「A-」は非常に納得。良い人に読んでもらえたみたいだね。2019/03/27

鐵太郎

11
 「・・・そう、わがハリイは、ときおり “正しいこと” をしようとするのだ。恐ろしいことだ、そう思わないか?」  官僚主義の天国で、こんな奴が出てきたら、良き事なかれ主義の方々は背筋に冷たいものが走るのでは。ハリイ・マキシム少佐第三弾です。  ──そうそう、イギリスの「その筋」の連中は、KGBを「キロ・ゴルフ・ブラヴォ」、CIAを「チャーリーズ・インディアンズ」と呼ぶそうな。なんか、面白い。相手方はなんと呼んでいたんだろう。2009/07/18

bapaksejahtera

10
マクシム少佐シリーズの三作目。1980年代初の国際情勢感覚はこんな風だったのだろうか。英国既成階層は、ソ連の脅威とこれに「平和的」に対応しようとする社会勢力とに揺さぶられている。この中で危機感を抱いたグループが偽装事件を仕掛け、共産勢力の脅威を訴えようとする。これ迄の2作品とはだいぶ異なる構成である。そのうえドンパチの場面は、当初ビデオテープによる確認など、極めて間接的に表現され、その後も比喩に富んだ高踏的な会話が専らに展開する。脳みそを鮮明に保たないとついていけない。やや疲れる読書だった。2021/06/09

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