ハヤカワ・ミステリ文庫<br> マクシム少佐の指揮

ハヤカワ・ミステリ文庫
マクシム少佐の指揮

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  • サイズ 文庫判/ページ数 415p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150710590
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

くたくた

54
 ストーリーよりもマクシム少佐の為人を楽しむ本。「それは、ロマンティックなたわごとだよ。」「軍人はロマンティックなのです。」マクシムが平静な口調で言った。「彼らは戦争映画を見て、奇妙な服装をし、自分たちを竜騎兵近衛隊員といった奇妙な名で呼ぶのです」あくまで平静で、穏やかに、表情を変えずに語るハリイ・マクシム少佐であるが、実は沸点けっこう低め。内心は、任務の為に死ぬことを義務として受け入れている若い元SAS隊員が、無謀な諜報活動に消耗品のごとく利用されたことに怒り心頭。こういう時の彼は無言で行動に出る。2020/10/12

スー

17
41元部下のブラッグ伍長を助ける為に諜報部や上司と対立してもお構いなしに突っ走るマクシム少佐格好良かった~指揮官とはこうでなくっちゃっ!ブラッグ伍長は孤児で孤児院で育ち陸軍こそ家族という純粋な兵士を安易に諜報戦に巻き込み使い捨てにして彼の居場所を奪う者達に怒りをぶつけるマクシム少佐にシビレた。前回はわけも分からず諜報の世界に入り込んだ状態で今回は自身のロマンの為に自分を貫くマクシム、次はSASのマクシムの活躍が読みたいですね。2023/05/24

Masa

14
読了。読む本よむほん当たりでたまらない。マクシム少佐シリーズは『影の護衛』についで2冊目。元SASの少佐がカッコよすぎる。ギャビン・ライアルは『深夜プラス1』より断然このシリーズの方が好み。そして菊地さんの訳が今回も(いつも)本当に素晴らしい。こんな魅力的な文章を書けるようになりたいなぁ。シリーズ残り2冊は入手済み。もったいなくて読めない!2019/01/25

bapaksejahtera

12
マクシム少佐シリーズ「影の護衛」に続く第二作。主人公は陸軍特殊部隊時代の友人から相談を受ける。西独に駐留していた特殊部隊経験者の若い下士官が情報部の仕事を手伝ったが銃撃戦に巻き込まれ脱走したという。脱走は人別からの抹消同然の大罪。マクシムは首相府勤務という立場乍ら「乃公出でずんば蒼生を如何せん」の気概を持って敢然陰謀蠢く西独に赴く。主人公への同情がまだ無い私は、英国組織のあり方に疑問を持ち読み進む。共産党はさながらナチの支部というドイツ降伏時の混乱の有様など興味深いがついて行けぬストーリー展開が目立った。2021/06/02

魔魔男爵

8
英国人スパイが主人公でありながら、英国が4世紀間に世界中で行った悪を糾弾するシーンもあるし、スパイを糞虫と言うし、一度裏切ったのに英国に帰りたがるスパイを愛国心が戻ったのではなくて英国の年金の方が良いと判断した利己主義者と決め付けるし、組織が嫌いで一匹狼マンセーのライアルらしさが出てきて良かったです。ラストのアクションはスパイの身分ではなくて、民間人として戦うのは素晴しい!老女ピアニストを救う為、主人公の編成したコマンドは、銃で殺人した事のない女と、片腕の男と、肺に穴が開いている負傷兵!2011/04/21

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