ハヤカワ・ミステリ文庫<br> もっとも危険なゲーム

ハヤカワ・ミステリ文庫
もっとも危険なゲーム

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  • サイズ 文庫判/ページ数 300p
  • 商品コード 9784150710521
  • NDC分類 933

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

absinthe

183
名作冒険小説。ポンコツ水上機で運び屋の仕事をこなしているケアリ。非合法には関わらないよう気をつけてはいるものの、事件はあっちからやってくる。命を狙われ、自慢の飛行機も狙われる。一癖も二癖もある悪人が近づいてきては怪しげな仕事をやらせようとする。金が欲しいとは言いながら、独自の美学を貫いてチャンスをいくつもフイにする。隠れたお宝の話が持ち上がり、悪党どもが活気づき…という話。主人公の漢気が光る。2023/07/25

goro@the_booby

68
闘いたくはないが、闘わざる負えないしまた闘いたいとうい気持ちも強く二人は対峙する。60年も前の作品だけど色褪せないわ。同名映画のオマージュらしいがこんな展開が待っていたとはライアル様様です。これからは月一でライアルにしようと思います。2022/05/30

k5

65
私の世代が少年マンガで何百回と読んだような設定(対人間のハンティングがもっとも危険)ですが、これがジャンルの嚆矢ですかね。『深夜プラス1』といい、この作家は典型を作れる存在なのだなあ、と思います。細かい話づくりはそれほどでもないんですが、それでも興奮します。2024/05/01

まつうら

39
主人公のケアリはうらぶれた雇われパイロットで、なんだかその日暮らしっぽい雰囲気。冒険小説なのだから、何か目的地があってそこに向かっていくことになるのだろうと期待しながら読み進むが、冒険っぽい雰囲気を出しているのはアメリカからやってきた人嫌いの富豪ハンターだけ。それが物語の終盤に怒涛の展開をみせ、タイトルに隠された意味も明らかになるのだからおもしろい。「獲物」と書いて「ゲーム」と読ませるのは、翻訳者のセンスも光るところだ。あと、著者が元パイロットなので、飛行関係の描写が繊細で丁寧なのもいい感じ。2024/05/31

スー

34
44訳ありパイロットのビル・ケアリは冷戦下のフィンランドで会社の依頼で鉱脈を探したり裕福で紳士なハンターを運んだりしていた、しかしこの生活が二人のパイロットが立て続けに死傷した事からビルも何かに巻き込まれ一変してしまう。一体何に巻き込まれたのか?ビルは有無を言わされず英国の諜報戦に巻き込まれ窮地に追い込まれていく。ソ連のレーダー網を掻い潜り潜入する所は緊張感が凄くドキドキしながら読みました。最後は命を賭けた勝負の結果がとても切なかった、納得の名作でした。2021/03/25

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