内容説明
アイソラで近ごろ流行の悪戯は、無邪気とは言い難い。街頭の壁に絵を描くストリート・アーティストを狙った連続殺人。現代版姥捨山ともいうべき、痴呆老人の置き去り。家庭内三角関係の果ての人質立てこもり…続発する事件に頭を悩ませる87分署の刑事キャレラに、天才犯罪者デフ・マンからの大掛かりな犯罪計画をほのめかす挑戦状が舞い込んだ。累積する事件を解決しつつ、87分署の面々はデフ・マンを阻止できるのか。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
背番号10@せばてん。
36
2002年11月29日読了。87分署シリーズ第45弾。エド・マクべイン、2005年永眠。自分に多大なる影響を与えてくれた、巨星に心より合掌。2002/11/29
アーチャー
7
87分署シリーズ第45作目。キャレラ達とは腐れ縁の天才犯罪者デフマン(最終的に犯罪計画は失敗することが多いですが)が久々に登場する本作ですが、私は個人的にデフマンとの相性が悪いのか、彼が登場するシリーズ作品があまり得意ではなく、本作も過去の登場作品同様の感想あまり面白く感じませんでした。全体的に展開をコンパクトにしていれば、もう少し面白くなったかもしれませんね。シリーズ次作に期待です。2012/09/25
bapaksejahtera
6
街をペンキ落書して回る少年が連続殺害されるのを含め一篇書けるほどの殺人事件が何件か起きる。痴呆老人を夜間遺棄する事件が連続発生。加えてラッパーのグループが登場して、それが市の大広場で無料公演をするという経緯が描かれる。デフマンがキャレラ刑事に奇妙な犯罪予告メモを送る形で早々に登場する。彼はそのラップ公演に絡めて例の通り大掛かりで非現実的で鮮やかな犯行を遂行する。ラップ絡み以外の犯罪も彼に関係が、と思って読み進めるのだが。何とも諄い。編集が必要だ。最後にデフマン漸くにして倒れる、と見せるのだが、信用できない2020/09/03