内容説明
マックス・モアトンは人気レストランを経営する前途有望な若きシェフ。しかし、彼が料理を担当した伝統の2000ギニーレースの前夜祭で食中毒が発生し、店は閉鎖に追い込まれてしまう。さらにレース当日、パーティ会場で爆弾テロが発生し、多くの死傷者が!前日の食中毒と爆弾事件には繋がりがあると直感したマックスは、汚名返上のため調査を開始する。息子フェリックスと初の共作を果たした競馬シリーズ、復活第二弾。
著者等紹介
フランシス,ディック[フランシス,ディック][Francis,Dick]
1920年、ウェールズ生まれ。障害競馬の騎手として第一線で活躍した。57年の引退後、執筆業に転じ、競馬を題材にした上質な作品を次々と発表。アメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞を三度、英国推理作家協会(CWA)賞を二度受賞したほか、両賞で巨匠賞を受賞したミステリ界の重鎮である。2010年没
フランシス,フェリックス[フランシス,フェリックス][Francis,Felix]
ディック・フランシスの次男。長年父のリサーチを手伝い、『祝宴』以降は共著者として活躍
北野寿美枝[キタノスミエ]
神戸市外国語大学英米学科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Schunag
5
巻末に各界著名人による父フランシスの追悼文あり。2024/02/03
ギルヲ
4
競馬シリーズは大好きで『再起』までは全部読んでます。昔なんでここに登録はしてませんが。本書はディック・フランシス逝去後、息子フェリックスとの共著という形で息子が書く新・競馬シリーズ1作目。今回の主人公はニューマーケット近くでレストランを営むオーナーシェフマックス。集団食中毒の汚名を着せられるところから始まって酷い目にあいまくりますが怯えながらも戦う不屈の男の造形はシリーズに恥じないかと。ただ、作者が若返ったせいか、ロマンス描写に頁を割きすぎな気が……ま、面白かったのでいいんですが。シリーズ追います。2024/08/12
夜梨@灯れ松明の火
3
再読。競馬物が読みたくなったらこのシリーズですが、ディック・フランシスではなく、息子と共著のもの。翻訳者が変わったことにもなれてきました。2015/06/01
sarakura3
3
フランシス親子の共作ということであるが、非常に面白かった。 主人公にはいままでと同じように共感し、魅力的なヒロインには魅惑された。シリーズも後三作をのこすところとなった。大切に読んでいこう。2015/06/09
らり
3
なんとなく手にとって、読み始めてから親子共著だと気づきました。ネットを便利に使ったり、(いい意味で)軽い感じが息子さんのもたらした部分なのかな?楽しく読み終わって、あとがきで著名な方々からのディックフランシスへの追悼コメントも贅沢なおまけのようで読み応えがありました。まだ、読んだ事がないディックフランシス作品がある私は、楽しみがいっぱいあるってことなんだなあ。*^^*2013/04/06