ハヤカワ・ミステリ文庫<br> ドルの向こう側

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ハヤカワ・ミステリ文庫
ドルの向こう側

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  • サイズ 文庫判/ページ数 380p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150705107
  • NDC分類 933

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

セウテス

83
【探偵リュウ・アーチャー】第12弾〔再読〕。初読みでラストが中途半端に感じていたのだが、今回作者が敢えて探偵などが推理の裏側を説明する展開を、良しとしなかったのではと思う。登場人物が、この先どんな人生を送るのかを読者の想像に任せる事で、より家族関係への思いを強調したかったのだろうと感じる。こうした人間模様を描く事に、力をいれた作家なのだと解るが、スッキリとヒーロー感を味わいたい読者には、向かないハードボイルドであろう。逆に言えば、マーロウたちとは違うアーチャーという人間性を知るには、最適の作品だと言える。2022/04/25

背番号10@せばてん。

22
1989年1月8日読了。あらすじは忘却の彼方。(2024年9月28日入力)1989/01/08

タナー

12
大実業家の息子が脱走した、探して欲しい…。アーチャーに少年の捜索を依頼したのは少年院の院長だった。まもなくその息子、トムが誘拐されたという報せが入る。アーチャーは早速調査にとりかかるが、トムは謎の女と街に出没しているらしい。ひたむきに調査を進めるアーチャーを待っている、驚くべき真相とは!? シリーズ中では最高傑作との呼び声高い傑作ハードボイルド。アーチャーがスペイドやマーロウとはひと味もふた味も違う、個性豊かなヒーローであることを実感させてくれる力作。1965年、英国推理作家協会賞受賞。 2019/07/01

koo

9
 リュウアーチャーシリーズ12作目、「さむけ」の次作でゴールドダガー受賞作。実業家の息子トムが少年院から脱走し少年院院長から依頼を受けたアーチャーが捜査に着手すると誘拐事件に発展するのがメインストーリー、後期作らしく◯◯探しが主題となっており意外性のあるプロット(ロスマク後期作と分かって読むと意外でなくなるのは仕方ないです)からのアーチャーを傍観者たらしめる衝撃あるラストと充分楽しめました。個人的にはアーチャーの語り口、行動理念がイメージ通りなだけで大満足です(笑)未読の後期作を読み進めなければ!2024/05/06

Tetchy

9
人前では現実を直視しない素封家として振舞っていた彼女が実は常に過酷な現実に対峙せざるを得なかったために起こった憎悪が招いた悲劇。嗚呼、痛々しい。2009/03/24

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